重要なお知らせ

 

閉じる

更新日:2007年12月2日

ここから本文です。

知事コラム「吹き竹」第17回

第17回   県民だよりvol.196(2007年12月号)掲載

 

   ハンセン病療養所・多磨全生園(東京都東村山市)を訪問した。「誰が悪いというのではなく、今となっては時間が解決するしかない」。12名の本県出身者が生活されている当園の県人会会長の言葉である。他に17名の本県出身者が全国のハンセン病療養所にいらっしゃるが、その平均年齢は78歳と高齢化している。

   昭和10年に患者自身の手で建造された納骨堂の正面には「倶会一処(くえいっしょ)」の四文字が刻まれていた。「浄土でともに会う」という仏教経典での意味の他、「このらい園に吹き寄せられてきて同じ運命をともに生きる人間集団を象徴する語」として選ばれた(倶会一処=多磨全生園70年史の前書きより)。

   厳しい偏見や差別、若くして入所を余儀なくされ、長きにわたり不自由な療養生活。私達は、ハンセン病に関する間違った認識、患者に対する不当な扱いなどの事実を風化させてはならない。

   県人会の皆さんとともに、カラオケを楽しみ、県民の歌を合唱し、桜の季節に再会を誓ってきた。

 


知事コラム「吹き竹」について

   「吹き竹」とは、かまどなどの火に空気を送るために使う竹筒のことです。吹き竹から吹かれた息により盛んに燃え上がる炎のように、栃木県も盛り上がってもらいたいとの願いを込めて名づけています。

   


 

 

お問い合わせ

総合政策課 秘書室

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館9階

電話番号:028-623-2005

ファックス番号:028-623-2011

Email:hishoshitsu@pref.tochigi.lg.jp