知事コラム「吹き竹」第124回

県民だより  vol.332(2018年8月号）掲載

  ～在伯栃木県人会創立60周年記念式典～

 ブラジル栃木県人会創立60周年の記念式典がサンパウロの栃木県人会館で、2日後には日本移民110周年の記念式典も同市内で開催され出席した。

 先立って、アルゼンチン栃木県人会とも交流してきた。知事としては30年ぶり、栃木県としても20年ぶりの訪問となった。

 さて、県人会の記念式典は10年ぶりとなったが、皆さん元気だった。功労者・高齢者表彰の代表者謝辞は、86歳の女性が行った。「ぜんそく持ちの自分のブラジル行きを親は最後まで反対した。今日のこの日を親に見せたかった。あと何年生きられるか分からないが、生きている限り県人会の発展に尽くしたい」と述べられた。

 日本語を忘れないようにと、家族全員がスマートフォンのナビゲーションで日本語を選択し、生活の中で日本語の習得をしている家族にも出逢った。

 地球の裏側の日系栃木県人会の皆さんの発展を祈りたい。

 

 

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 知事コラム「吹き竹」について

   「吹き竹」とは、かまどなどの火に空気を送るために使う竹筒のことです。吹き竹から吹かれた息により盛んに燃え上がる炎のように、栃木県も盛り上がってもらいたいとの願いを込めて名づけています。

 

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