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更新日:2018年6月28日

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平成30(2018)年6月26日(第5回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:平成30(2018)年6月26日(火曜日)午後1時30分から
場所:県庁記者会見室

(冒頭コメント)
1.大阪北部を震源とする地震について

(庁議結果)
1.平成31(2019)年度国の施策等に関する提案・要望について

(報告事項)
1.ブラジル等訪問について
2.「本物の出会い栃木」DCグランドフィナーレの開催について

(質疑事項)
1.大阪府北部を震源とする地震への対応について(その1)
2.指定廃棄物について(その1)
3.大阪府北部を震源とする地震への対応について(その2)
4.指定廃棄物について(その2)
5.児童虐待防止に関する対応について
6.デスティネーションキャンペーン(DC)について
7.住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行について
8.サッカー・ワールドカップロシア大会について

(冒頭コメント)

1.大阪北部を震源とする地震について

 冒頭、今回の大阪府北部を震源とする地震で被災されました皆様方に対し、心よりお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 今回の地震を受けて、改めて地震に対する平素からの備えの必要性を痛感したところであります。
 県としては、国や関係機関と連携しながら、防災体制について万全を期してまいりたいと思います。
 県民の皆様にも、日頃から地震などの災害に備え、備蓄品の準備や家具の転倒防止など、住まいの安全性の確認もお願いしたいと思います。
 今回の地震では、BCPを活用し、生産をやめずに済んだ企業についての報道もありました。各企業におかれましては、BCP策定を進めるとともに、事業所等の安全対策の見直しや防災訓練への参加など、積極的な対応をお願いしたいと思います。

(庁議結果)

1.平成31(2019)年度国の施策等に関する提案・要望について

 平成31年度の国の施策等に関する提案・要望についてでございます。
 栃木県の主要施策を実施するために必要な制度の改正や財源の確保等について、平成31年度「国の施策等に関する提案・要望」として取りまとめました。
 今回の提案・要望は合計47項目であり、新たなものは、一部新規を含め17項目であります。
 主なものを申し上げますと、地方創生のさらなる深化に向け、農業や林業の成長産業化や中小企業への支援など、地域資源を生かし成長するための施策の充実・強化を求めるもの。
 大規模災害に備えて、防災・減災対策や河川・砂防事業の推進、雪崩事故を踏まえた高校生の山岳事故防止対策の充実・強化など、引き続き安全で快適な生活のために積極的な対応を求めるもの。
 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、地域の魅力を世界に発信するとともに、総合スポーツゾーンの整備など「いちご一会とちぎ国体」等も見据えた取り組みへの支援の充実・強化も求めるもの。
 これらの項目は、いずれも県政の着実な推進のために重要なものであります。今後、各省庁の政策立案や概算要求に十分に反映されるよう、提案・要望活動を行う予定でございます。
 なお、提案・要望項目につきましては、この後、県政記者クラブにおきまして、総合政策課から記者発表を予定しておりますので、詳細につきましてはその際に御説明をいたします。

(報告事項)

1.ブラジル等訪問について

 ブラジル等の訪問についてでございます。
 4月20日に、在伯栃木県人会の坂本アウグスト進会長御夫妻が来県されまして、創立60周年記念式典への招待状を頂戴いたしました。また、昨年9月にはブラジル日本移民110周年記念祭典委員会から招待状が届いたところでもあります。
 私としては、平成20年6月にブラジルを訪問して以来10年ぶりであり、県人会会員の皆さんとの再会を大変楽しみにしております。また、この機会を捉えて、アルゼンチンの県人会も併せて、私としては初めて訪問することといたしました。
 両県人会との意見交換等を通じて、栃木県と南米の日系社会との交流の一層の推進を図ってまいりたいと思います。 

2.「本物の出会い栃木」DCグランドフィナーレの開催について

 「本物の出会い栃木」デスティネーションキャンペーン(DC)グランドフィナーレの開催についてでございます。
 4月から開催してまいりました「本物の出会い栃木」デスティネーションキャンペーンにつきまして、最終日の6月30日、今週土曜日にJR那須塩原駅でグランドフィナーレを行います。
 当日は、矢板東高校・中学校の生徒によります書道パフォーマンスや、県内各エリアの観光PR、特産品の販売のほか、車両の乗車体験や鉄道仕事体験コーナーを設置し、駅構内には「ばんえつ物語」や「いろは」の車両展示も予定しております。磐越線を走っております「ばんえつ物語」、JR日光線を走っております「いろは」、これらの車両の展示も行うということでございます。
 DC期間中は、276の魅力的な特別企画を開催するなど、JRグループをはじめ、東武鉄道や市・町・関係団体、そして県民の皆様と共に、まさにオールとちぎで取り組んでまいりました結果、県内各地に大勢のお客様が訪れてくれました。
 DCも残すところ、本日を含めあと5日となったところでございます。県民の皆様には、国内外から訪れる多くのお客様に「栃木に来てよかった。また来たい。」と思ってもらえるよう、引き続き心からの“おもてなし”の御協力をお願いするとともに、6月30日には多くの方に御参加願いたいと思います。 

(質疑事項) 

1.大阪府北部を震源とする地震への対応について(その1)

記者:大阪府で発生した地震について、知事の受け止めと今後の支援などの方針、また、7月に開所予定の大阪センターへの影響などがございましたらお聞かせください。

知事:大阪府北部を震源とする地震への対応についてでありますが、今回の地震に対しましては、庁内の緊急連絡会議を開催し、防災体制の点検と応援体制の確認を行うよう指示をいたしました。
 防災体制の点検におきましては、各部局において所管施設のブロック塀等の緊急点検を行ったほか、市町や市町教育委員会等にも点検を促しました。さらに、県のホームページでは、地震などの災害への備えについて注意喚起を行ったところであります。
 また、現時点で本県に対する支援要請はありませんが、要請にすぐ対応できるよう応援体制の確認も行ったところであります。
 県としては、引き続き全国知事会、関係省庁などと連携を密にしながら、防災体制・応援体制に万全を期してまいります。
 また、7月30日に開所を予定している大阪センターにつきましては、現地に着任している職員にけがはなく、事務所への被害も確認されなかったことから、当初の予定どおり業務がスタートできるよう、引き続き準備を進めてまいります。

記者:地震の対策についてですが、危険なブロック塀については、学校だけではなくて、通学路にある民間や民間施設の塀などの対策も必要だと思うのですが、その対策などのお考えはありますでしょうか。

知事:民間住宅等の塀の安全確認については、県のホームページの地震に対する対応の中で呼び掛けをしているわけですが、併せて、市町において市町道あるいは県道も含めてになるかもしれませんが、安全確認をしてもらうことが重要だと思います。自らが対応すること、さらには管轄する市町の自治体が点検を行うことが重要だと思います。
 土曜日の「元気フォーラム」で、来庁者の方から同趣旨の質問がありました。耐震については、住宅そのものは、耐震診断の助成であったり建て替えの際の補助だったりしているわけですが、塀については残念ながら用意されておりませんので、これは今後の課題ということになります。
 国において何か具体策を講じることになるのか、あるいは自己責任ということになっていくのか、それも見極める必要があるのではないかと思います。

2.指定廃棄物について(その1)

記者:指定廃棄物問題で那須町長が暫定的な集約を検討する意向を示しました。知事の受け止めと、今後の県の方針についてお聞かせください。

知事:指定廃棄物の問題についてでございます。
 指定廃棄物の問題が長期化している中で、私は、保管農家の負担軽減について優先的に対応すべきであると申し上げてまいりました。がしかし、これはあくまでも暫定的な措置でございます。
 このたびの那須町長の発言につきましては、県としても大変心強く、今後、市町が足並みをそろえて課題解決に当たる一歩になるのではないかと期待しております。
 県としては、農家の負担軽減が一日も早く実現できるよう、具体的な対応を国に強く求めていくとともに、国と市町の間に入って調整に努めるなど、積極的に引き続き役割を果たしてまいります。

3.大阪府北部を震源とする地震への対応について(その2)

記者:先ほどのブロック塀等、塀に対する補助が今ないということですが、国の具体策を見極めて、もしそういったものが出てこない場合には、県としても検討するということでいいのでしょうか。

知事:ブロック塀、大谷石塀、芦野石塀、いろいろ栃木県内の場合は考えられると思いますが、塀に対する補助を行政がやるべきかどうかという議論から入る必要があると思います。では生け垣は補助しないんですかということにもなりかねないと思いますので、税金でそういったものに対して応援をすることが是か非かという議論が必要だと思います。
 ただ、空き家で所有者不明とかで危険な状態にあるというようなときには、県ないしは市町の対応は当然必要になると思います。
 あとは、県や市町の要請に全く応じないという場合、なおかつ危険性が非常に高い場合、これに対する対応は言いっぱなしというわけにはいかないかもしれません。それは状況に応じて判断していくことになると思います。

記者:分かりました。ありがとうございます。
 ブロック塀の緊急点検で、県内でも高さなどが基準を超えているものが見つかっていますが、これについての対応はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。

知事:先ほど県土整備部長から報告がありまして、県有施設についても、高さが2.2メートルを超えるものが幾つかあるという話がありました。
 現時点で緊急対応をする必要のあるものはなかったということですが、建築基準法に照らし合わせて、適合しているか否かについての点検を今後継続的に行って、なるべく早く取りまとめ、その上で基準法違反のものについては対応することになっていくと思います。
 県教委や市町教育委員会等で、おのおの目視等による点検については、緊急性を要するものはなかった。けれども、同様に建築基準法に合致しているか否かという点検については、鉄筋がどのように入っているかという配筋状況も確認する必要があるそうですので、時間が少しかかると思います。その上で、違反の塀については今後対応していくことになっていくと思います。
 いずれにしても、県のまとめる方も市町でまとめてもらうものも、両方ともなるべく早く結論を出して、具体的な対応策を市町民・県民に示すことが重要だと思います。いつまでにできるかと確認しましたら、「なるべく早くやります」ということなので、期日についてはお約束できませんが、しかし急がなければならないと思います。

記者:その鉄筋の入り状況の確認などは、また県のほうから市町に通知という形ですか。

知事:それは既にしてありまして、市町においても専門家が検査・診断をする作業に入っている、あるいはその段取りをしている段階だと思います。

4. 指定廃棄物について(その2)

記者:指定廃棄物の関係ですが、「今後、国に対して具体的な対応を強く求める」ということですが、「具体的な対応」というのはどういうものなのでしょうか。

知事:まず行っていくべきは農家の負担軽減ですので、環境省が、農家で保管している量の多い市町に対して改めて説明会を開催するとか、あるいは個別に説明するとか。個別に説明はしているのだと思いますが、ある程度合意できる方向が定まれば、全体会議を行った上で、確認をした上で、市町単独でやっていくのかあるいは広域で進めていくのか、その辺も調整を図りながら合意点を見出して、集約のための用地の選定という段階に入っていくことになるでしょう。その段階を踏んでいくことについて、国主催のものが平成28年10月にあって、県主催が29年3月にあって、7月に国主催の負担軽減策に関する市町長会議と3回行われているわけですが、4回目の開催は国がやるのか県がやるのか、それらも含めて、タイミングを見ながら合意形成をさらに図る。単独なのか広域なのかということも含めて。その上で次の段階に進めていくことが必要だと思いますので、それらについては国と協議をしていく必要があると思います。

5.児童虐待防止に関する対応について

記者:児童虐待の件ですが、先日、東京都の目黒区で女の子が亡くなる事件がありました。そのときに課題・問題として挙げられたのが、児童相談所間の連携のほかに、児童相談所と警察との連携という点もありました。栃木県では警察にいつの段階で連絡するかを定めていないということです。これは、一方で、実際に具体的に定めているところもあるようですが、その必要性について、知事はどう考えていますか。

知事:国の指針及び全国児童相談所長会で申し合わせができている。その内容については、他の自治体の児童相談所との間で必要な情報交換を行う、転出後についても必要に応じて状況把握を行うということで、県としてはその連携に努めておりますし、今後も努めていきたいと思います。
 さらに警察との関係ですが、栃木県としては、平成17年に栃木県と県警本部で取り交わした協定書に基づいて、必要な情報提供に努めているところでございます。
 今後も警察と密に連絡を取りながら、情報共有の在り方についても検討するなど、連携強化に努めてまいります。
 国の指針及び所長会における申し合わせが、今回の件では十分機能しなかったのかもしれませんが、機能しなかったのはどういうことなのかということが明らかになれば、それに対する対応はおのずと必要になってくると思いますので、栃木県としても再発防止に努めていかなければなりません。二度と同様な事件を起こさないようにしていく必要があると思いますので、再点検を児相・所管部署には指示をしたいと思います。

記者:警察との関係で、平成17年から続いている協定とおっしゃいましたが、虐待の認知件数が増えている中で10年以上前のものをベースにしている。これは結構古いような気もするのですが、その辺は更新とかは考えていらっしゃらないのですか。

知事:現時点で、情報共有の在り方について不都合が生じているとは聞いておりません。しかし、10年たったので、内容について見直す必要があるかどうか、その点検については、10年を超えたのを節目に検討するのは必要なことだと思います。見直しが必要かどうかについても指示をしたいと思います。

記者:分かりました。ありがとうございます。

6.デスティネーションキャンペーン(DC)について

記者:DCが始まって、もう間もなく終わろうとしておりますが、目標設定しておりました入り込み数、宿泊者数は、現状耳に入っている限りでどの程度達成される見込みなのか。DC全体を含めての受け止めを教えてください。

知事:入り込み客で2,500万人、宿泊者数で220万人という目標を掲げているのですが、入り込みについては当然目標を上回ると思います。
 その根拠については、各市町長や観光関係者の方々には同様に、「大勢の客に来てもらって非常ににぎわっている。DCは成功だ。」とおっしゃってもらっています。
 具体的には、宇都宮の中心街においでになる餃子を中心とするお客さんは200%以上ということですし、中禅寺湖畔もそうですし、雲厳寺ももちろんですし、フラワーパークなどもそうですので、それは可能だと思いますが、宿泊者数の220万人は、カウントしてみなければ残念ながら分からないと考えております。
 プレDCの成果と課題を検証して課題解決に努めたわけですが、本DCにおいても課題はまだ幾つか見られる状況ですので、宿泊者数の増、入り込み客をさらに増やすことにつきまして、来年のアフターDCに向けて、数字の取りまとめと併せて、課題の抽出、さらにはその解決策をどうするかということを今後検討していく必要があると思います。
 では課題は何だということですが、例えば「日光・那須満喫ライナー」という直通バスを日光・那須間で走らせています。乗ってみないと分からないので私も乗ってみました。その上で話を聞いたところ、事業費四百数十万円かけて、期間中に乗ったお客さんは50人ぐらいしかいない。1人当たり10万円ぐらいのコストがかかってしまう。
 その原因は何だということになりますと、周知不足ということはあるかもしれませんが、残念ながら、バス停で降りて、おいしいジェラートであったり塩原のとて焼きだったり、停留所のある場所にはいろいろなものがあっても、買う時間がない。それから、近くにある例えば文化的な施設を見て、写真をちょっと撮ってきたい。「10分間何とかしてくれ」と言われても、「できません」と断ってしまうということがありまして、残念ながら利用勝手が非常に悪いということが改めて分かりましたので、例えばそれを来年やるとすればどのように改善していくか、なおかつ、旅行業者さんにそのバスも利用して停車場ごとの旅行プランを考えてもらって旅行客に提示する。そういう仕組みも当然考えられるわけですから、そういったことを今後、来年のアフターに向けて検討していくことも重要だと思いました。
 それ以外の課題もたくさんあると思いますが、それらの解決をしながら、来年もっと盛り上げられるように頑張っていきたいと思います。

7.住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行について

記者:宿泊の関係で、6月に民泊の新法が始まりましたが、それに関する県内の反応等を見ての知事としての受け止めを教えていただけますでしょうか。

知事:まず届け出の状況ですが、6月15日現在、県内17件の届け出がありました。8市町17件という状況です。
 茨城が21、群馬が15という状況になっておりまして、宿泊者の安全と県民の良好な生活環境が保たれるよう、事業者の方々を必要に応じて指導してまいりたいと思います。
 また、条例を制定しないのかという声が時々届きますが、条例というのは推進条例ではなくて制限条例に当然なるはずで、地域で特別困った事情がなければ条例で縛る必要はないので、現時点においては条例を制定する必要性がないと判断しております。
 今後、この17件の方やさらに届け出を出す人が増えてきて、地域の方々がどのように民泊を捉えるのかによって、条例で規制をかける必要性が出てくれば、それはそれとして対応していく必要があると思いますが、現時点では、条例で何らかの規制をかけることは考えておりません。

8.サッカー・ワールドカップロシア大会について

記者:ワールドカップについて聞きたいのですが、開幕前の予想を覆して日本代表が活躍しているところだと思いますが、国民を含め県民も盛り上がっているところなので、知事としてどのように御覧になっているのか、感想を聞かせてください。

知事:素晴らしい活躍で、国民誰もが感動しているのではないかと思いますし、次のポーランド戦も、引き分けなんていわないで、勝って決勝トーナメントに進んでほしいと思います。
 いろいろ事前に報道がありましたが、ベテランにはベテランの良さがあり、若い人には若い人の良さがある。それをうまく融合させることによって力がさらに高まるということを、西野ジャパンが示してくれたのではないかと思っておりますので、ベテランの活躍も期待しますし、若い人はもちろんでございます。その上で、決勝トーナメントでさらに優勝目指してまい進してほしいと思います。 

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