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更新日:2020年1月9日

ふるさととちぎの「情景」特集【県南エリア編】

 

日本遺産・史跡足利学校【足利市】

 日本最古の学校・史跡足利学校は、大正10(1921)年に国が初めて指定した史跡のひとつで、「歴史と文化のまち足利」を代表する文化遺産です。市民からは「学校さま」とよばれ親しまれています。創建にはいくつかの説がありますが、15世紀半ばには上杉憲実が庠主を迎え、書籍を寄進するなど学校発展の礎を築きました。学校門の扁額には、「学校」としか書かれていないことが最古の学校であることを示しています。方形の区画の中の左に孔子廟、右に復原整備された茅葺屋根の学舎が並ぶ、「左廟右学」の形式が中国から伝わった伝統的な学校の造りを表しています。

 令和元(2019)年11月に来日したローマ・カトリック教会のフラシスコ教皇は、上智大学で行った講話の中で、「聖フラシスコ・ザビエルが深く感銘を受けた足利学校は、さまざまな見聞から得られる知識を吸収し、伝播するという日本文化の力を示す良い例です。」と言及しています。

 

孔子廟(左奥)と復原された学舎(茅葺・板葺の建物)、学校門

問い合わせ先

史跡足利学校事務所 0284-41-2655

 

太平山【栃木市】

 栃木市街地の西方、永野川を隔てた先に秀麗な姿を見せる太平山は、足尾山系最南端に位置する風光明媚な太平山県立自然公園の中心をなす名山です。太平山神社や太山寺、連祥院本堂(六角堂)をはじめとした名所旧跡や、四季折々の豊かな自然に恵まれており、年間を通して多くの人々が訪れます。特に、春の満開の桜、初夏の梅雨に濡れるアジサイ、秋の燃えるようなもみじは有名であり、訪れる多くの人々の目を楽しませています。

 また、山中の「謙信平」からの眺めは、眼下の丘や林などが海に浮かぶ小島のように映ることから「陸の松島」とも讃えられており、周辺にある茶店では三大名物である「玉子焼き、焼き鳥、だんご」を楽しむことができます。

 

謙信平からの眺め               あじさい坂

問い合わせ先

栃木市教育委員会事務局 生涯学習部文化課 0282-21-2495

 

唐沢山城(からさわやまじょう)【佐野市】

 唐沢山城は市の南東部にある唐沢山にある山城です。築城時期は不詳ですが、戦国時代前期には存在が確認されています。標高242mの山頂を中心に山麓にかけて展開した山城は、堅城で知られ戦国時代には上杉氏や後北条氏による度々の攻城を退け、領主である佐野氏を存続させました。その後、江戸時代になると、廃城となり、佐野氏も改易となります。その後は、「御留山」として管理され、明治16年(1883)に唐澤山神社創建まで人手が入らなかったため、城跡が良好に保存されております。本城の見どころは本丸南側の8mを超える高石垣で、豊臣系の技術が導入されたと考えられており、関東地方では珍しいものです。この高石垣をはじめ一帯に広がる城郭遺構の価値を認められ、平成26年3月18日国指定史跡「唐沢山城跡」となりました。史跡としてばかりでなく、四季を通じて風光明媚な景勝地であり、本丸の南側からは関東平野を一望することができます。

 

本丸の高石垣                 虎口とツツジ

問い合わせ先

佐野市教育委員会 文化財課 0283-61-1177

 

国の重要無形民俗文化財 間々田のじゃがまいた【小山市】

 小山市の間々田八幡宮で毎年5月5日に開催される「じゃがまいた」は江戸時代から続く五穀豊穣と疫病退散を祈願する民俗行事です。

 当日は7つの町内(自治会)ごとに竹や藁などで作られた、全長15mほどの「じゃ」が次々に間々田八幡宮に集結します。修祓式の後、大勢の若者たちに担がれた「じゃ」は、境内の池に次々に飛び込み、大きな水しぶきをあげながら水呑みの儀を行います。その後、「じゃ」は各町内に戻り、「じゃ~がまいた、じゃがまいた」の掛け声とともに、町内を練り歩きます。夕方には、地元小学校において「蛇もみ」が行われます。これは各町の「じゃ」が連なって反時計回りに周り、次第に速度が速くなり、更には互いの「じゃ」の上に乗り上げたり押し合ったりし、砂煙を巻き上げながら競い合います。

 「間々田のじゃがまいた」は、その文化財的価値が高く評価され、平成31年(2019年)3月28日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 

問い合わせ先

間々田八幡宮 0285-45-1280

小山市総合政策部 文化振興課文化財係 0285-22-9826

 

 

天平の丘公園の淡墨桜【下野市】

 淡墨桜は、ピンクのつぼみから淡白色に花咲き、満開をすぎると淡い墨をかけたような色に変化する桜です。下野市の天平の丘公園の淡墨桜は、岐阜県旧根尾村(現本巣市)にある国の天然記念物に指定されている根尾谷淡墨桜の実生苗をいただいて植えたものが育ち、実生からの開花は難しいといわれていたのが、無事に開花したものです。

 親桜は、推定樹齢1500年、高さ約20メートル・幹周り約10メートル・枝張り約500平方メートルの大木で、26代継体天皇お手植えのものと伝えられています。旧根尾村の老人クラブが農業改良普及所の指導で淡墨桜の実生苗を作っているのを知り、小山農業普及所を通じて20本を譲りうけました。それを市内の国分・紫の老人クラブの手により昭和60年3月に尼寺公園に移植、その後昭和63年4月15日に開花しました。毎春、当公園内には9本の淡墨桜が、その可憐な花を咲かせています。

  

問い合わせ先

下野市 商工観光課 0285-32-8907

 

城址公園【壬生町】

 江戸時代、現在城址公園のある場所には壬生城というお城がありました。戦いのためのお城ではなく、将軍が宿泊するためのお城でした。日光東照宮参詣の折に本丸御殿に計8回宿泊した記録が残っています。現在、壬生城はなくなり、城址公園ホール・図書館・歴史民俗資料館が併設された城址公園として整備されましたが、二の丸門やお濠が当時の様子を偲ばせます。

 また、城址公園の周辺には徳川家康の忠臣であった鳥居元忠をまつる精忠神社や壬生藩主であった鳥居家の菩提寺である常楽寺などの歴史的な建造物も残っており、町観光ボランティアによる歴史ツアーなども催されています。

 令和2年度には城址公園ホールを会場に、江戸時代の藩校教育を今に伝えたいとの願いを込めて、「全国藩校サミット」が開催される予定です。

 

城址公園                   二の丸門とお濠

問い合わせ先

城址公園ホール(壬生中央公民館) 0282-82-0108

 

野木町煉瓦窯【野木町】

 「野木町煉瓦窯」は、赤煉瓦焼成用の「ホフマン式」と呼ばれる連続焼成窯で、明治23年から昭和46年までの約80年間煉瓦を生産しました。ここで作られた煉瓦は北関東を中心に広く使用され、日本の近代化に伴う煉瓦建築を支えました。現在国内には4基のホフマン式煉瓦窯が残っていますが、野木町煉瓦窯はその中で唯一原型を留めて保存されている貴重な産業遺産で、昭和54年には国の重要文化財に指定されています。窯に隣接したメタセコイア並木は、春の瑞々しい新緑から始まり、秋から冬にかけては黄色から鮮やかな赤へと紅葉し、訪れた人の目を楽しませます。明治の薫り漂う煉瓦窯とメタセコイアを是非ご覧ください。

・休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始

・見学時間:9:00~17:00

・見学料:高校生以上1人100円、中学生以下無料

 

問い合わせ先

野木町教育委員会事務局 生涯学習課交流センター係 0280-33-6667

 

お問い合わせ

文化振興課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 本館7階

電話番号:028-623-2152

ファックス番号:028-623-3426

Email:bunkashinko@pref.tochigi.lg.jp