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更新日:2010年11月30日
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栃木県内では、東部の八溝地域にはかつてよりイノシシが生息していました。しかし、1990年代より南西部の地域でも新たに生息が確認されるようになり、現在では日光市今市地区や宇都宮市北部にまで至る広い範囲に分布が拡大しています。さらに、県北部の地域においても、散発的ですが生息の情報が見られています。
イノシシは毎年4頭から6頭の子イノシシを出産するため、非常に増加力の高い動物です。また、稲やイモ類、野菜などの農作物を好むため、生息地では農業被害が発生しており、早急な対策が求められています。
栃木県では平成18年11月より栃木県イノシシ保護管理計画に基づき、捕獲の促進や被害対策の推進を図ってきました。しかし、依然としてイノシシの分布が拡大しているとともに農業被害が1億円以上の高いレベルにあることから、 新たに栃木県イノシシ保護管理計画(二期計画)(PDF:1,769KB) を策定し、平成22年4月より各種対策を実施しています。
保護管理計画では、毎年の施策を評価し、次年度以降の対策に生かすため、モニタリングを行うこととしています。最新の報告は、平成21年度栃木県イノシシ保護管理モニタリング結果報告書(PDF:5,663KB)を御覧ください。
分布を拡大しつつあるイノシシの捕獲を促進するため、県では有害鳥獣捕獲の実施主体である市町村に対し、支援を行っています。
また、狩猟による捕獲も増やすため、狩猟期間の延長や、イノシシを捕獲できる区域の拡大などを行っています(鳥獣保護区や狩猟、捕獲許可の制度)。
イノシシの被害を減らすためには、捕獲と同時に、イノシシを集落に寄せ付けないための対策を進めることが重要です。
対策のひとつとして、とちぎの元気な森づくり県民税事業を活用し、野生獣被害軽減のための里山林整備を行っていますが、これ以外にも柵の設置や生ゴミ等誘引物の除去、不要果樹の伐採など、総合的な対策が必要となってきます。住民の皆さんと、行政、専門家が協力して、地域ぐるみでこれらの対策を実施するため、平成22年度より「獣害対策モデル地区」(PDF:148KB)の取組を始めています。
また、大学と連携し、対策の実施に必要な人材の養成や、野生動物管理を推進するための研究を行っています(大学との連携)。
イノシシ対策の入門編として、「シシナビとちぎ」(PDF:2,947KB)を発行しました。正しい知識に基づき効果的な対策を実施する一助となればと考えています。
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