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更新日:2011年1月28日

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保安林の整備 (治山事業)

森林の公益的機能を維持・増進するための治山事業

 森林が持つ公益的機能の発揮が特に求められる森林である「保安林」の働きを維持し、また向上させるための事業が、「治山事業」です。

 治山事業は、治山施設の適切な配置と森林の整備により、山地災害の防止と軽減をはかり、水源をはぐくむなどの森林の働きを維持向上 させることを目的としています。

 

   

変化し続ける自然と人間の生活との調整:治山施設の役割

   

 

 

 
 

 

風雨による浸食や水の流れによる浸食、土砂の移動や堆積などの自然の活動の結果、今あるような山地や平野等の地形が存在しています。

そのような、自然な活動は、今でも、常にはたらき続けています。

だからといっても、そのような自然の活動を放置しておけば、わたしたちの暮らしに都合の悪いことが起こってしまいます。

 

 

 

 自然の活動によってつくられた平地や平野に、わたしたち人間は家などを建て、農地などを作り、生活しています。

 しかし、そこに自然の活動によって多量の土砂が運び込まれたり、山崩れの土砂が押し寄せたりすると、わたしたち人間にとっては非常に困った事態になります。

 わたしたちの人命や財産が脅かされることとなります。

 山地の土砂が水の流れなどによって削り取られ続ける(浸食される)ことによって、平地に流れ出す土砂がどんどん発生することを、わたしたちは食い止めなければなりません。

 

 森林には「土砂の流出を防止する機能」がありますが、その機能をより高めるために、わたしたち人間は山地の中に治山ダムなどの「治山施設」などをつくり、管理していく必要があるのです。

 

 人間によってつくられた森林への責任:森林の整備

 

 

 

   現在ある山々の森林の姿は、その多くが人間の手が加わってつくられたものです。

  とくに、スギやヒノキの人工林は、その名のとおり、人工的に植えられ育てられたた森林です。

  人間が植えて育てた森林である以上は、人間によって管理していかなければならない責務があります。

  そうしなければ、森林は荒廃 してしまい、森林の多面的機能の働きが弱まり、わたしたち人間の持続的な生活に悪い影響を及ぼすこととなるでしょう。

  

・ 治山事業は森林の本質的な機能を扱う重要な事業

 わたしたち人間は、これまでの歴史のなかで、森林の多面的な機能の恩恵を受けながら文明を発展させてきました。

 現代、わたしたち人間が世代を超えて持続的な生活を続けていくためには、森林の公益的機能が不可欠な存在であるという国際的な認識が深まっています。  

 治山事業は、産業基盤としての森林ではなく、森林の本質的な機能を扱う環境科学的な事業として、森林政策の中心に位置する重要な事業だといえるでしょう。

 

・ 特殊な地域における治山事業

 当事務所では、崩壊が激しい山岳地帯における治山事業や(男体山の治山事業)、公害などによって禿山になった地域の治山事業(足尾の治山事業)を実施しています。

お問い合わせ

県西環境森林事務所

〒321-1263 日光市瀬川51-9

電話番号:0288-21-1178

ファックス番号:0288-21-1181

Email:kensai-ksj@pref.tochigi.lg.jp

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