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更新日:2014年5月1日

平成21年度 肺がん検診精度管理調査結果

  調査の目的

 がん検診においては、精度管理が適切に行われなければ効果は得られないと考えられています。その点から、がん検診の精度管理はきわめて重要です。この調査は、栃木県生活習慣病検診等管理指導協議会肺がん部会が、栃木県で肺がん住民検診を行っているすべての市町村および検診機関(集団検診を行っている検診機関)に対して、精度管理が適切に行われているかどうかを知る目的で行ったものです。(注:職域検診や人間ドックはこの調査の対象外です。)

調査の対象

この調査は、栃木県で肺がん住民検診を行っているすべての市町村および検診機関を対象としています。

調査年度

がん検診の詳細な結果が判明するのは1年以上かかるため、前々年度の調査を行っています。そのため、今回は平成21年度分の肺がん検診に関する調査の結果を示します。

調査の種類

調査は「チェックリスト遵守状況調査」と「肺がん検診精度指標調査」の2つの部分に分かれます。

1.チェックリスト遵守状況調査

厚生労働省が設置した「がん検診に関する検討会」および「がん検診事業の評価に関する委員会」において検討され,平成20年3月に「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について-がん検診事業の評価に関する委員会報告書-」がまとめられました。その中で「肺がん検診のためのチェックリスト(検診機関用)」「同(市区町村用)」「同(都道府県用)」が定められ、自己評価により検診機関・市区町村・都道府県がそれぞれ遵守すべき精度管理の要点について指定されました。たとえば検診機関の場合、日本肺癌学会が定めた的確なX線撮影が行われているか、二重読影や比較読影が行われているかなどの基本的な項目です。そのチェックリストの遵守状況(遵守できていない項目が何項目あるか)に関する調査を行いました。

 

≪調査項目と評価基準≫

調査項目は上記報告書で挙げられているように、検診機関に対しては26項目、市町村に対しては36項目に関して行いました。評価は検診機関はABCDZの5段階評価、市町村はABCDEFZの7段階評価を行い、遵守できていない項目数ごとに以下の基準で行いました。栃木県では「C」以下の検診機関、「D」以下の市町村には改善をお願いしています。(ただし、本調査を受けてすでに本年度から改善を行った検診機関・市町村もございます)

 

A:チェックリストをすべて満たしている

B:チェックリストを一部満たしていない

C:チェックリストを相当程度満たしていない

D:チェックリストを大きく逸脱している

E:チェックリストをさらに大きく逸脱している

F:チェックリストをきわめて大きく逸脱している

Z:調査に対して回答がない

 

各カテゴリーでの遵守されていない項目数

[検診機関] A:0、B:1-4、C:5-8、D:9以上、Z:無回答

[市町村]  A:0、B:1-6、C:7-12、D:13-18、E:19-24、F:25以上、Z:無回答


 

平成21年度肺がん検診の調査結果:検診機関(PDF:167KB)

 

「C」以下としましたが、改善が必要とされる検診機関はありませんでした。

 

平成21年度肺がん検診の調査結果:市町村(PDF:150KB)

 

評価「D」以下の「那須町」には、非遵守項目の減少へ向けて、改善をお願いしました。(平成21年度の評価が「D」以下でも、平成23年度の計画で改善が認められた市町につ 

いては除きました)

2.肺がん検診精度指標調査

前述した「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について-がん検診事業の評価に関する委員会報告書-」に、いくつかの肺がん検診の精度の指標がまとめられています。それらの指標のうち5項目を選び、各市町村ごとに調査を行いました。

 

≪調査項目≫

精度指標のうち、「精検受診率」「受診率」「要精検率」「肺がん発見率」「陽性反応適中度」に関する調査を各市町村単位で行いました。上記報告書では「受診率」を除くそれぞれの指標における数値目標も掲げられていますので、それも同時に掲載しました。ただし、「精検受診率」以外の指標は、人口構成による違いや継続受診者の比率などによっても影響を受けますし、「肺がん発見率」「陽性反応適中度」は小さな自治体では年度による変動が大きいとされています。一方、「精検受診率」に関しては、精度評価の最も重要な指標と位置付けられており、目標値は90%、許容値は70%とされています。精検受診率が70%未満の市町村には、その理由の調査などをお願いしています。

 ≪平成21年度肺がん検診の調査結果≫

検診の状況(PDF:330KB)

精密検査結果の状況(PDF:129KB)

精検受診率

精検受診率は「要精密検査」とされた方のうち、実際に精密検査を受けられた方の割合で、がん検診の精度評価の最も重要な指標と位置付けられており、 100%に近い方が望ましい指標です。目標値は90%以上、許容値は70%以上とされており、精検受診率が70%未満の市町村には、その理由の調査などをお願いしています。

精検受診率70%未満の市町村には、その理由に関する調査と報告をお願いしています。

受診率

受診率は、肺がん検診の対象の方のうち受診された方の割合です。栃木県では、対象者数を「今後のわが国におけるがん検診事業評価の在り方について」(平成20年3月 がん検診事業の評価に関する委員会)及び「市町村がん検診事業の充実強化について」(平成21年3月18日付け健総発第0318001号厚生労働省健康局総務課長通知)に示された方法により算出しています。なるべく高いことが望ましいとされています。

要精検率

要精検率は、受診された方のうち精密検査が必要とされた方の割合で、0よりも大きく一定の範囲内にあることが望ましい指標です。許容値は3%以下(受診者100人中要精検が3人以下)とされていますが、肺の病気が多い地区では高くなることもあります。

肺がん発見率

肺がん発見率は、受診された方のうち肺がんが発見された方の割合で高ければ高い方が望ましい指標です。許容値は0.03%(受診者1万人で3例の肺がん発見)以上とされていますが、若年者や女性の受診割合が多い地区では低くなることもあります。

陽性反応適中度

反応適中度は、検診で「要精密検査」とされた方のうち、実際に肺がんがあった方の割合で、ある一定の範囲内にあることが望ましい指標です。許容値は1.3%以上とされています。

 

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