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更新日:2017年12月27日

平成29年度小児・AYA世代のがんに関するシンポジウムを開催しました

 テーマ 「知ってますか?こどもや若者のがん」

 平成30年2月6日(火曜日)、栃木県総合文化センターサブホール(宇都宮市本町1-8)において、小児・AYA世代のがんに関するシンポジウムを開催しました。

 当日のシンポジウムの内容は下記のとおりです。

プログラム

 第1部 基調講演 「小児・AYA世代のがん治療の現状について」

 講師 森本哲 氏(自治医科大学小児科学教授)

 

 第2部 パネルディスカッション 「こどもや若者のがん わたしたちにできること」

 ※詳細は、下記をご覧ください。

当日の様子

 第1部 基調講演

 自治医科大学小児科学の森本哲教授をお招きし、小児・AYA世代のがん治療の現状について御講演いただきました。

 基調講演資料(PDF:9,107KB)

  森本先生 森本先生2

 第2部 パネルディスカッション

 小児がん経験者や家族から体験談、相談に従事しているソーシャルワーカーや臨床心理士から支援の取組等について御紹介いただきました。

 座長 森本 哲 氏 (自治医科大学小児科学教授)

 パネラー 田口 奈名絵 氏 【小児がん経験者】

 櫻井 誠一 氏 【小児がん経験者】

 北條 美恵子 氏 【小児がん経験者の家族】(ひまわりの会(獨協医科大学病院親の会))

 東野 怜奈 氏 【医療ソーシャルワーカー】(獨協医科大学病院)

 小林 真理子 氏 【臨床心理士】(放送大学大学院准教授)

  パネラー

1.小児がん経験者の立場からの経験談

〈田口奈名絵氏〉

 8歳でユーイング肉腫、14歳で急性骨髄性白血病を発病。8歳で入院した時には、県内の特別支援学校の教員が週3回くらい来て授業をしてくれ、勉強ができる環境にとても救われた。一方で地元の小学校の友達からの「ボールが当たったから病気になった」「うつるのではないか」というような不理解から来る言葉に傷ついた経験もある。14歳の時には、お姉さんでいなければと不安な思いを誰にも言えず、葛藤やストレスを感じていたが、地元の友達の手紙やメールに支えられた。

〈櫻井誠一氏〉

 2歳7か月で網膜芽細胞腫を発病。当初は幼く病気を理解することはできなかった。成長とともに自分の外見を気にするようになり、通院の電車の中で大人のさけるような視線に傷付いたことがある。また、義眼が1個10万円し、補助を受けても定期的な交換が必要であるため大きな負担になっている。30歳過ぎに自分の病気について何も知らないことに気付き再び小児科を受診。医師から病気について説明を受け、病気について理解するようになった。

 

2.パネリストが所属する団体等における活動の取組紹介

〈北條美恵子氏〉

 ひまわりの会は、1995年に当時の病棟スタッフと入院中の親が集まって立ち上げた家族会。病棟での勉強会や親同士の茶話会等で親同士の情報交換をし、不安を分かち合い支えあいながら子どもの闘病を一緒に看護した。治療が終わって小児がんは克服できたが、晩期障害を多く抱えて将来の不安が付きまとっている現状がある。

〈東野怜奈氏〉

 ソーシャルワーカーは、病院の中にいる福祉職で、患者や家族の生活をサポートするという役割。入院が短期間の場合であってもできるだけ学習の機会をなくさないよう調整したり、親が安心して面会に来れるよう兄弟の支援にも取り組んでいる。

〈小林真理子氏〉

 国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科の非常勤の臨床心理士として勤務。0歳~18歳くらいまでの患者を対象とした小児サポートチームの活動や10代後半から30代の患者を対象としたAYAサポートチームの活動を紹介。臨床心理士としては、患者の個別の相談や家族への支援のほか、患者と向き合う医療職へのメンタルケアを行っている。

 

3.課題及び課題解決のために必要な取組の提案等  

〈田口奈名絵氏〉

 地元の学校との連携が大切。病気について正しく理解し、その子を支えていけるような体制が必要。入院している子どもの多くは孤独を感じている。ピアサポートの整備はとても大切。

〈櫻井誠一氏〉

 辛かった経験をバネに努力をして資格を取った。病気を理解したことで、自分自身を大切にしようという気持ちが強くなった。子どもであっても病気について説明を受け、理解することが大切。

〈北條美恵子氏〉

 小児がん経験者と言われる子どもたちが増えていく中で晩期障害という言葉を社会に広く知ってもらう活動をする必要がある。

〈東野怜奈氏〉

 兄弟も我慢していることが多く、兄弟の支援も大切。兄弟を地域で見てくれるサポート体制を整備していく必要がある。また、親が治療している子どもと向き合えるよう、親のサポート体制も整える必要がある。

〈小林真理子氏〉

 AYA世代は、抱えている問題が一人一人ライフステージによって異なる。がんを克服した後よりよい人生をどう生きていくかという時代へと変わり、妊孕性の問題はこれからの課題の1つである。

 

4.森本座長よりまとめ

〈森本哲氏〉

 小児がんは治療の進歩により治るようになってきているが、(1)周囲への理解がまだまだ進んでいないこと (2)晩期障害のこと (3)仕事のこと (4)周りの家族の支援のこと (5)次の世代の妊娠・出産の問題等、様々な問題が出た。これらの問題を克服して一歩でも前に進むために、一般の皆様の一人一人の理解、行政の支えが今後進んで行って、不幸にして小児・AYA世代のがんになってしまってもそれをハンディと思わないように「病気になったからこそ得られた何かがある」という強い気持ちで生きられるように、そういった社会になっていくといいと思う。

【主催】栃木県、栃木県教育委員会、栃木県がん診療連携協議会、第一生命保険株式会社

【後援】(一社)栃木県医師会、栃木県病院協会、(公財)がんの子どもを守る会、栃木県小児保健会


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健康増進課 がん・生活習慣病担当

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