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更新日:2015年12月27日

うつ病とは?

ご質問 どんな病気?
お答え

 ゆううつ感や無気力な状態が長い期間回復せず、日常生活に支障を来たすようになってしまう病気です。気分が落ち込むなどの心の症状だけでなく、だるさ、不眠、食欲低下、頭痛などの体の症状もみられます。

 日常生活でも、さまざまなストレスをきっかけに気分が落ち込むことはよくあることです。ただ、多くの場合は数日で回復し、また元気に"がんばろう"と思えるようになります。ところが、いつまでたっても気持ちが沈んだまま回復せず、2週間以上もこのような状態が続く場合、うつ病の可能性も疑われます。

ご質問 原因は?
お答え

 脳内の情報伝達物質の働きが低下することが関係して、精神的なエネルギーが低下します。したがって、「気の持ちようだ」とか「気にしすぎ」などではなく、病気であり、治療が必要となります。

 ただし、うつ病の発症は、病気やけが、学校や職場の人間関係、環境の変化、家族や友人との別れ、何かを失うことといった日常生活のストレスとも関係があるとされています。

ストレス

ご質問 どのくらい患者さんがいるの?
お答え  日本人で、一生の間にうつ病にかかる率はおよそ15人に1人とされています。

 うつ病は誰でもなる可能性があり、決して珍しい病気ではありません。
ご質問 どんな症状があるの?
お答え 精神的なエネルギーが低下し、次のような症状が出現します。
これらの症状は、1日のうちで特に朝に悪いことが多いようです。
  • 気分の落ち込み(ゆううつ、悲しい)
  • 意欲の低下(好きだったことへの興味や喜びがなくなる、おっくうになる)
  • 思考力の低下(判断力の低下、集中力の低下、能率の低下)
  • 気力の低下(疲れやすい)

体の症状として、次のような症状が出現します。
  • 体重の変化(主に減少)、食欲の変化(主に低下)
  • 睡眠リズムの障害(主に不眠)
  • 自律神経症状(頭痛、微熱、めまい、下痢や便秘)

病気が悪くなると、うつ病に特徴的な次のような考え方が出現します。
  • 根拠のない罪悪感、自己評価の低下(自分には価値がないと思う)
  • 死ぬことを何度も考えてしまう、死ぬしかないと思ってしまう
ご質問 どんな治療法があるの?
お答え  薬物療法が治療の基礎となります。抗うつ薬と呼ばれる薬物で脳内の情報伝達物質のバランスを整えます。その他に必要に応じて抗不安薬、睡眠薬、副作用止めの薬などが用いられます。抗うつ薬の効果が出るまでには2~4週間かかります。また、症状が回復するためにも、ある程度の時間がかかります。順調に回復すれば3ヶ月程度で改善しますが、6ヶ月~1年程度かかることもあります。うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返すため、目先の治療効果や症状の変化にとらわれず、じっくり構えて治療に望むようにしましょう。自分の判断で薬の量を減らしたり、やめたりしないようにしましょう。

 うつ病は再発・慢性化しやすいため、症状が良くなっても、しばらくは薬を飲み続けることが大切です。

 本人や家族が、診察の場や集団での精神療法を受けることで、病気や症状への理解を深め、精神的な安定を得て、本人が社会や家庭での日常生活に復帰できるようになることにつながります。本人の話を受容的に聞いて支持的に接し、家庭や社会での人間関係などについて助言し調整することが重視されています。

 うつ病は、早い段階に適切な治療を受ければ治る病気です。しかし、放っておくと慢性化しやすく、また再発しやすくなる特徴があります。症状に心当たりのある方は、早めに医療機関を受診し、医師に相談してみてください。
ご質問 治療中に気をつけることは?
お答え  いくら薬を飲んでいても、病気のきっかけとなったストレスを受け続けている状態では、なかなか良くなりません。最も大切なのは、十分な休養をとることです。長期にわたって休みが必要になる場合もあります。また、心の負担になっているような環境の調整も必要です。本格的に社会復帰を目指す段階になれば、生活のリズムを整えつつ、医師の判断の下、少しずつ社会復帰を進めていくことになります。
ご質問 家族ができることは?
お答え

 「がんばって」などと励ますのは逆効果になることが多いようです。がんばりたくてもがんばれない時期であることを理解してあげてください。今までと態度を変えず、普通に接することが本人の安心につながります。

 また逆に、早く発病前の生活や仕事に復帰しようと焦ることもあるようです。ゆったりしたペースを守れるよう、本人の不安に耳を傾けてあげてください。

 決断力が低下していることが多く、決断することがストレスになることがあります。決断を求めないようにし、重要な決定は先延ばしにしてあげてください。

 外出や運動は、健康な人にとっては気分転換になりますが、うつ病の人にとっては負担になることがあります。ゆっくり休ませてあげてください。

 ゆっくり休養することが大切です

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