ここから本文です。

更新日:2016年6月9日

小雨に対する農作物技術対策

栃木県では5月中旬頃から降水量の少ない状態が続いています。

                                   少雨に対する農作物技術対策
                                                                                       平成28年6月7日 
                                                                                     河内農業振興事務所 

 平成28年6月3日宇都宮地方気象台発表の「少雨に関する栃木県気象情報第1号」によると、「栃木県では、5月中旬頃から降水量の少ない状態が続いています。この状態は、今後2週間程度は続く見込みです。農作物や水の管理等に十分に注意してください。」とある。
 そこで、今後も降水量が少なく農作物に影響がでるような場合には、以下の対策を実施し、少雨による被害防止に努める。

Ⅰ  普通作物
1  水稲
 (1) 育苗管理
    育苗日数の延長が予想されるので、苗の徒長・老化を防止するため次の対策を行う。
    ア  苗へのかん水は極力控える。
    イ  育苗ハウスの場合は昼夜とも換気を徹底する。外に並べている場合はできるだけ通気をよくする。
    ウ  播種後25~30日を過ぎると肥切れしてくるので、窒素成分で箱当たり0.5~1.0gを追肥する。
    エ  育苗期間が長引くと苗いもちが発生しやすいので、登録農薬を散布する。
  オ  苗が多少伸びても、がっちりした苗質(移植・湛水後水面に苗が垂れないような)で移植作業に支障がないと想定され          る場合は、剪葉は行わない。
    カ  苗が軟弱徒長し(苗丈が23㎝を超える)、移植作業に支障をきたす(苗がブリッジ状に移植される)場合は、以下に注意し剪葉を行う。また、剪葉により、数日老化を防ぐことができる。
        ◇ カット部位は、第2葉の中央部、地面から15~18㎝程度で行う。
        ◇ 切れる刃物で行い、葉先を箱内に残さない。
        ◇ 活着促進のため窒素成分で箱当たり0.5~1.0gの追肥を行う。
        ◇ 苗いもちが発生しやすくなるので、登録農薬を散布する。
  (2) 代かき、田植えについて
    ア  用水管理者や地域で協議し、水系毎に番水方式等を行うなど計画的に水利調整を行い、代かき、田植え作業を行う。
    イ  代かき前にほ場内に通水用の溝を作り、短時間に水が回るようにする。また、もぐら穴などによる畦畔からの漏水を防     ぐ。
    ウ  代かきは1行程多く行い、水もちをよくする。
    エ  移植後は日中止水、夜間かん水により節水に努める。
  (3) 生育中期の本田対策
    ア  用水管理者や地域で協議し、水系毎に番水方式等を行うなど計画的に水利調整を行う。
    イ  もぐら穴などによる畦畔からの漏水を防ぐ。
2  陸稲
  (1) かん水施設のあるほ場では、生育の状況を見て十分にかん水を行う。

Ⅱ 野菜
  1 全般
    (1) かん水できるほ場では、積極的にかん水を行う。
    (2) 苗を定植する場合は、定植4~5日前からかん水を控え、苗を硬く育て、定植前に十分かん水を行う。定植は夕方に行い、可能な限り株元にかん水を行う(特にセル成型苗はかん水を行う)。
    (3) 育苗での栽培が可能な野菜は、直播は行わず、育苗栽培にする。
   (4) 生育中の野菜で、空気の乾燥や日中の強い日射で、萎れ症状や成長点付近の葉が小型化する場合は、遮光資材の活用により生育の回復を図る。
  (5)アザミウマ類やアブラムシ類、ハダニ類の発生が多くなりやすいので、発生状況を見極め、適切な登録薬剤で防除す る。
  2 いちご
    (1) 露地育苗では、積極的にかん水を行う。
    (2) ハダニ類が多発しやすいので、発生初期に登録農薬を散布する。

Ⅲ 果樹
  1  共通
    (1) 干ばつの影響を受けやすいほ場では、スプリンクラー等によるかん水を行う。かん水施設のないほ場では、スピードスプレーヤや薬剤散布用のタンクを活用して、かん水を行う。
    (2) 草生栽培ほ場では、水分競合を避けるため、こまめに草刈りを行う。
  2  ぶどう
    (1) 結実後、果粒肥大期に入っても干ばつが続く場合は、果粒肥大に影響を及ぼすため、積極的にかん水を行う。


Ⅳ  花き
  1  露地ぎく
    (1) 日中葉が萎れる状態になると生育(草丈)に影響がでるので、かん水を行う。
  (2) かん水を行う場合は、地温が低下した早朝や夕方に終えるようにする。(地温が高いときのかん水は避ける)
    (3) 追肥は1回の量を少なくし、根を傷めないように注意する。
    (4) ハダニ類が多発しやすいので、発生初期に登録農薬を散布する。


  【参考】
  「少雨に関する栃木県気象情報第1号」6月3日宇都宮地方気象台発表
 
  (本文)
 栃木県では、5月中旬頃から、高気圧に覆われて晴れた日が多く、降水量の少ない状態が続いています。
 5月11日から昨日(6月2日)までの各地の降水量は、平年の50パーセント未満と平年を大きく下回っているところがあります。
 今後2週間程度も、まとまった雨の降る可能性は小さく、雨の少ない状態が続く見込みです。
 農作物や水の管理等に十分に注意してください。

降水量(5月11日から6月2日まで)(速報値)

(気象官署及び特別地域気象観測所)

     降水量(ミリ) 平年比(%)
宇都宮  50.5      44 

日光   41.0      30

(アメダス)

那須高原  48.0      36
五十里   23.0      25
黒磯    32.5      30
土呂部   25.0      28
大田原   35.5      35
今市    35.5      28
塩谷    37.0      33
那須烏山  54.0      期間の不足等の理由で統計値がありません
鹿沼    38.0      32
真岡    64.5      63
佐野    48.5      52
小山    52.5      53
足尾    36.0      31
高根沢   51.0      48
葛生    45.5      42
足利    44.0      49
栃木    64.0      60
  

お問い合わせ

河内農業振興事務所

〒321-0974 宇都宮市竹林町1030-2 河内庁舎

電話番号:028-626-3059

ファックス番号:028-626-3071

Email:kawachi-nsj@pref.tochigi.lg.jp

広告