栃木県総合計画 とちぎ元気プラン 2006〜2010
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第2章 "とちぎ"を動かす

第2節 将来像実現のために

1“とちぎ”づくりの基本姿勢

〜「新たな“公(おおやけ)”を拓く」〜

 これからの社会は、まず、人と人とが互いに認め合い、協力し支え合う社会としていくことが重要です。そして、多彩な「個」や「地域」が、ある時は切磋琢磨しつつ、それぞれの個性や能力を最大限に発揮することによって、社会は発展していきます。
 特に近年は、住みよい地域づくりや社会的な課題の解決を図るため、県民一人ひとりはもちろんのこと、ボランティアやNPOなどによる自発的な活動が様々な分野で芽生えています。そうした中で、これまで“公(おおやけ)”として行政だけが担うものとされてきた分野についても、行政と協働しながら“公(おおやけ)”を担っていこうとする動きも生まれてきています。
 こうした多様な活動は、人と人とのつながりを強めるだけでなく、物や情報のネットワークを広げ、新たな地域の魅力や活力を創造していくための大きな力となることが期待されています。
 “とちぎ”の将来像を実現するためには、県民や団体、企業、行政など“とちぎ”づくりのすべての担い手が、郷土が抱える諸課題の解決に向けて、積極的に参画していこうとする主体的な姿勢を持つ必要があります。
 そこで、この計画では、「行政のみが“公(おおやけ)”を担う」という従来の考え方から脱却して「新たな“公(おおやけ)”を拓く」という考え方に立ち、すべての人がお互いの立場や垣根を乗り越えて、郷土の課題に対して一緒になって取り組むことができるよう、これからの“とちぎ”づくりの原点となる「人と社会のあり方」を、「県民一人ひとりが主役の“とちぎ”」、「県民が協働する“とちぎ”」、「地域が自立する“とちぎ”」の3つの基本姿勢としてお示しするものです。
 今後は、こうした考え方を県民の皆さんと共有することによって、本県の将来像である「活力と美しさに満ちた郷土“とちぎ”」を実現していきたいと考えています。

“とちぎ”づくりの基本姿勢

(1)県民一人ひとりが主役の“とちぎ”

  社会は人によって成り立ち、そして人は社会によって生かされます。
 近年は、経済的な豊かさだけを追い求めるのではなく、他者や社会とのかかわりの中で生きることや人間として成長することに喜びを見出し、そして、精神的な充足感や真の豊かさを得ようとする考え方が広がりを見せ、自己実現に重きをおいた生き方、働き方を選択する動きが出てきています。
 これからの“とちぎ”は、すべての県民が、学ぶこと、働くこと、生きることについて、その意味や目的、そして喜びや楽しみを見出すとともに、社会に積極的に参画し、貢献していく、
 県民一人ひとりが主役となる社会
としていかなければなりません。
 県民一人ひとりが、それぞれの個性を伸ばし、能力を高めるとともに、その個性や能力が最大限に発揮されることによって、活力ある地域が生み出されていきます。

(2)県民が協働する“とちぎ”

 社会は人と人とのかかわりを通して形づくられていきます。
 近年は、住民やボランティア、NPOなどによる多種多様な社会貢献活動が活発になっています。こうした活動は、「何か社会に役立ちたい」という県民意識の高まりを反映しており、身近な社会の問題を自らの問題として考え、そして行動することによって、自らはもちろん、周囲の人々にとっても心やすらぐ地域や社会を創造していこうとする意識の現れでもあります。
 これからの“とちぎ”は、県民一人ひとりやボランティア、NPO、企業、行政などが、それぞれの立場を越え、さらには性別や世代といった垣根にとらわれることなく、連携・協力していく、
 県民が協働する社会
としていかなければなりません。
 すべての県民が、互いを認め合い、それぞれの個性や能力を持ち寄り、そして協力し支え合うことによって、真に豊かな地域が創られていきます。

(3)地域が自立する“とちぎ”

 社会のありようは、地域自らが選択し決定できるようにすべきです。
 地方分権や規制緩和に代表される改革の動きは、政治・経済分野にとどまらず、住民あるいは地域、企業などが、自らの将来の方向を自らが選択し決定できる社会を目指すものです。折しも、自発的な地域活動が各地で展開されるようになり、「地域のことは地域で解決する」という意識が、広く定着してきています。
 これからの“とちぎ”は、地域のあらゆる主体が連携・協力し、主体的に課題を解決していく、
 地域が自立する社会
としていかなければなりません。
 自立する個人とその相互関係でかたちづくられる自立した地域が、これからの“とちぎ”づくりの原点であり、21世紀に“とちぎ”が飛躍する原動力となります。

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