とちぎの環境(平成19年度環境の状況及び施策に関する報告書概要版)

とちぎの環境 表紙

はじめに

 私たちのふるさと栃木県は、清らかな水と美しい緑に満ちあふれ、雄大な山並みと広く豊かな大地に恵まれています。
 しかし、近年、日常生活に伴うごみや生活排水などの都市・生活型の環境問題、奥山から里山に渡る森林の荒廃や平地林の減少、さらには、地球温暖化の進行や世界的規模で進む生態系の破壊等を背景に、環境問題に対する関心が高まり、水・空気・森林など恵み豊かな環境を維持・保全しながら、持続的な発展を図っていくための循環型社会の構築が求められています。
 また、循環型社会の形成や地球温暖化の防止に向けた取組の進展、自主的な環境保全活動の広がりなど、環境を取り巻く情勢は大きく変化しています。
 このため、県では、これらの問題に幅広い視点から取り組んでいくため、本年4月から、環境の保全と森林づくりを一体的に推進する環境森林部を創設するとともに、地球温暖化対策室を新設し、多様化・高度化する行政ニーズや組織横断的な行政課題に迅速かつ的確に対応することとしました。また、県自ら環境負荷の低減に取り組むため、「栃木県環境マネジメントシステム」の運用を開始したところです。
 さらに、地球温暖化防止など森林の果たす役割が大いに注目される中、本県の森林を元気にし、真に安全で安心な県土を築いていくため、来年度から「とちぎの元気な森づくり県民税」を導入し、県民協働の森づくりに取り組むこととしております。元気な森を守り育て、次の世代に引き継いでいけるよう努めて参りますので、皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 本書は、本県の環境の状況や県が平成18年度に講じた環境の保全に関する施策について簡潔にまとめたものです。この「とちぎの環境」を通して環境問題への御理解を深めていただき、「環境にやさしい潤いのあるふるさと“とちぎ”」の実現に向けた取組に御協力をいただきますようお願い申し上げます。

  平成19年9月

栃 木 県


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