用語解説

1,1−ジクロロエチレン

無色から淡黄色の透明な重い液体。芳香臭があり揮発性で、蒸気は空気より重い。水に難溶で有機溶媒に可溶、酸素と接触して過酸化物になる。水中では安定であるが、大気中で光化学分解される。トリクロロエチレンテトラクロロエチレン1,1,1−トリクロロエタンの分解生成物。発がん性については立証されていない。ほとんどが塩化ビニリデン樹脂の原料に用いられる。
 水道水中の基準及び環境基準は0.02mg/リットル、排水基準は0.2mg/リットルである。