栃木県地域新エネルギービジョン

新エネルギーの概要

太陽熱利用

 太陽熱利用 は、太陽熱エネルギーを集め、給湯等に利用するシステムです。太陽熱利用の中で最も普及しているのが太陽熱温水器です。太陽熱温水器は、住宅の屋根などに設置した集熱器によって暖められた温水を給湯等に利用するシステムです。このような太陽熱温水器をシステム化し、数ヶ所の給湯、冷暖房まで利用できるようにしたものをソーラーシステムといいます。ソーラーシステムは、循環ポンプを用いて、屋根上の集熱器に集熱媒体(不凍液等)を循環させることによって、温水を製造しています。
 太陽熱温水器やソーラーシステムなど太陽熱を積極的に利用するシステムは、アクティブソーラーシステムと呼ばれています。また、太陽光を自然な形で建物に取り入れ、吸収・蓄熱し、快適な居住空間を創設するパッシブソーラーシステムも開発されています。

(システムのメリット)

  • 太陽エネルギーからの変換効率が高い。

  • ランニングコストが比較的安い。

  • 年間を通して給湯の需要がある場合には高い効果が期待できる。

(システムの課題)

  • システムを設置する場合、設置場所が太陽光発電と競合する。

  • 集熱器を設置するためには、陽当たりがよく、相当広いスペースが必要となる。

  • ボイラーなどの補助加熱システムが必要となる場合もある。


太陽熱利用システムの分類図