栃木県地域新エネルギービジョン

新エネルギーの概要

温度差エネルギー

 温度差エネルギーとは、年間を通じて温度変化の少ない河川水や海水、地下水、中・下水等と外気との温度差(夏は外気よりも冷たく、冬は外気よりも暖かい)や大気中の温度差を利用してヒートポンプの原理などを用いて、冷暖房、給湯などを行う技術であり、一般に未利用エネルギー(今まであまり利用されてこなかった熱の利用)と呼ばれるものの一つです。
  回収された熱エネルギーは、温水槽や冷水槽などの蓄熱槽に蓄えることで、貯蔵、輸送、需要地への供給が可能となるとともに、電力の負荷平準化にも有効です。地域特性にあわせて、これらのエネルギー源を組み合わせることにより、低温域から高温域にわたる幅広い利用が可能となり、より効率的な活用を行うことができます。

(システムのメリット)

  • 熱エネルギーの需要地が近接している場合には非常に有効である。

(システムの課題)

  • 河川水や地下水等の利用に当たっては水利権や地盤沈下等を考慮する必要がある。

  • 熱エネルギー需要地が近接していない場合、熱供給配管の整備などの建設コストが大きい。