栃木県地域新エネルギービジョン

新エネルギーの概要

地熱エネルギー

 地下2000m程度までの比較的地表に近い場所に蓄えられた地熱エネルギー は、発電用として利用されるとともに、熱利用(温泉、融雪、冷暖房、温室、養殖等)も積極的に行われています。
地熱資源は広範かつ無尽蔵に点在する供給安定性の高い国産エネルギーであり、火山の多い日本では豊富に存在しています。また、化石燃料を燃やすことがないため、二酸化炭素の排出がほとんどなく、地球温暖化の防止に貢献できます。

(システムのメリット)

  • 発電の際、CO2 、SOx、NOxなどがほとんど発生しない。

  • 発設備利用率が約80%と高い水準にあり、極めて安定性の高い電力源である。

(システムの課題)

  • 開発に要する期間が15〜20年と長い。

  • 地熱発電については、運転開始後の地熱発電の蒸気井、還元井は経年的に減退するため、新たな坑井の掘削が必要となる。

  • 地熱資源の約半分は自然公園法上の特別地域に賦存しているため、開発に際しては規制を受けことがある。