栃木県地域新エネルギービジョン

新エネルギーの概要

天然ガスコージェネレーション

 コージェネレーションは、石油や天然ガスなどの燃焼による熱を動力や電力に変換し、その排熱(未利用熱)を熱源として利用するシステムであり、一般には熱併給発電または電気・熱併給などと訳されます。これらのシステムでは、総合エネルギー効率が70〜80%に達することもあるため、熱と電気を同時に必要とする場合には、大きな省エネルギー効果が期待できます。
特に、天然ガスは資源の偏在性が少なく、石油と比較してエネルギー安定供給の観点からより優れたエネルギーです。また、硫黄やその他の不純物を含まないためSOx等を発生せず、二酸化炭素の排出量も石油と比べて少なく、黒煙も発生しないクリーンな燃料です。こうした点から、 天然ガスコージェネレーションはより環境負荷の少ないエネルギーの利用形態として普及が期待されています。

(システムのメリット)

  • 発電の際、SOx等の発生がなく、CO2の排出も石油に比べて少ない。

  • 電気を使用する場所で発電するため、送電に伴うロスが少ない。

(システムの課題)

  • 導入が都市ガス供給エリアに限定される。

  • 熱需要が少ない場合、総合エネルギー効率が低くなる。