栃木県水環境保全計画

第2章 栃木県の水環境の現況

 

水利用

(1)水道用水の利用状況

 水道の給水量は、水道普及率の向上とともに増加してきたが、平成7年度以降は、ほぼ横ばい傾向で推移している。

(2)工業用水の利用状況

 工業用水の使用量は、昭和60年までは増加傾向にあったが、以降は概ね横ばいである。また、工業用水使用量全体に占める回収水の割合は、昭和60年以降、7〜8割程度で推移している。

(3)農業用水の利用状況

 農業用水の需要量は、年間約23億kであり、地下水利用が全体の28%を占めている。

(4)水需要予測

 本県の水需要量は、全体の84%を農業用水、10%を水道用水、6%を工業用水が占めている。
 水道用水は、給水人口の増加等により、今後も緩やかに増加するものと予測される。工業用水は、新規の工場立地や景気回復に伴う増加が見込まれるものの、一方では一度利用した廃水の循環・再利用等の水利用の合理化が進むと見込まれることから、総じて横ばい傾向で推移すると予測される。農業用水は、水田面積が減少しているものの、水田整備に伴う面積当たりの必要水量の増加等によりほぼ横ばいとなっているが、今後の農地面積の減少に伴い緩やかに減少していくものと予測される。このように、用水によって状況の違いがあるものの、全体として横ばい傾向で推移していくものと予測される。

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