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更新日:2010年11月30日

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第4章 学校とPTA

第4章 学校とPTA

 学校とPTAの関係は、どうあったらよいのでしょうか。

1 学校とPTA
 学校は、法律で定められた公の教育機関です。これに対してPTAは、青少年の健全な成長・発達を図るために、父母と教師で組織する自由で自立的な団体です。PTAは学校の後援団体や付属団体ではありません。ただし、それは学校に財政的・労力的な援助をするだけの団体であってはならないという意味で、PTAが、青少年の健全な成長のために、学校の教育活動がより良く行われるように願い、そのために学校に協力することは極めて大切なことです。

2 学校への協力
 学校に協力するためには、PTAが、学校教育に関しての理解を持たなければなりません。学校教育の重点目標、指導方針、具体策などを十分理解した上で必要な協力をしていくこと大切です。
 実際の活動に当たっては、学校の教育計画や行事予定を考慮する必要があります。PTAが主催する行事を持つ際や学校の施設を利用する際は、管理者である校長の許可を得る必要があります。
 また、1954(昭和29)年の『小学校PTA参考規約』の細則第20条には、「校長は、学校管理ならびに教育上、各常置委員会または臨時委員会に出席して意見を述べることができる。」とあり、この点について、1959(昭和34)年東京都社会教育委員会審議報告では、「校長はPTAの会員としての立場と学校の管理運営の責任者としての立場がある。PTA活動が学校経営に深く関わる場合は、校長は各種会議に出席して、相互の活動の調整に当たることが望ましい。」としています。

3 開かれた学校とPTAの関連
 ここでいう「開かれた学校」とは、学校が持つ教育資源を地域に開放し、地域社会に貢献するとともに、地域の教育資源を学校教育に活用することをいいます。
 1996(平成8)年4月24日の生涯学習審議会答申『地域における生涯学習機会の充実方策について』では、生涯学習時代の学校が、地域社会の生涯学習センターとしての役割を果たすとともに、子どもたちに対しては、生涯を通じて学びつづけようとする意欲と能力を培い、自ら学ぶ意欲や自分で考え、判断し、行動する力を育てることを求めています。このような開かれた学校を推進するために、PTAが学校と連携し、地域社会との懸け橋としての役割を果たすことが重要となります。

4 ふれあい学習とPTA
 栃木県では、平成13年度から、学校・家庭・地域が一体となって子どもたちに「生きる力」を育むことはもちろん、家庭や地域の教育力の向上、地域の活性化を目指して、地域の様々な人々がこれまでの経験や学習から得た知識や技術を共に活かし合いながら、子どもと大人、大人同士、子ども同士がふれあう交流活動や体験活動、学習活動を「ふれあい学習」として、全県的に推進しています。
 具体的には、小学校区や中学校区、公民館区ごとに、地域の大人が自主的・主体的な活動として、放課後や休日に、日常的・継続的な生活体験・社会体験・自然体験活動や異年齢交流活動などの機会を地域の子どもたちに提供する仕組みづくりが進められています。
 また、地域の大人が「学校支援ボランティア」活動を通して、学習活動を支援するとともに、子どもたちとの交流を深めています。
 地域におけるふれあい学習の推進にあたっては、学校・家庭・地域の橋渡し役であるPTAが企画・運営の協力者として、また、経験や技能を活かした指導者として、関係団体や人を結ぶコーディネーターとして、共に学ぶ学習者として等、多様な形で参画することが期待されます。

お問い合わせ

生涯学習課

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎南別館5階

電話番号:028-623-3408

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