フォトとちぎ2012夏号
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世界一を目指す研究開発助成事業 那須塩原市に本社・工場がある㈱バンテックは鈴木電機㈱として1948年に創業し、92年に㈱バンテックとして再スタートしました。04年には栃木県のフロンティア企業として認定されています。主に配電盤設計・施行を行ってきましたが、新たな事業として水素発生装置の製品化に取り組んでいます。 同社の開発室で水素発生装置の研究に取り組む堀江淳史さんは、入社3年目。現在行っている研究は「アルカリ水電解装置における効率化のための不織布隔膜開発」。水を電気分解したときに発生した水素と酸素が混ざらないようにするためのフィルターの開発です。 「フィルターには、液体は通すが気体は通さないという矛盾した性能が求められます。しかも電気を通したときに抵抗にならないようなフィルターが必要です」と堀江さん。 水素発生装置は現在主に工業用に使われていますが将来は燃料電池車への使用も期待されています。また、風力や太陽光などの自然エネルギーで作った電気で水素を作ることで、エネルギーの長期保存が可能になると、堀江さんは言います。世界一の水素発生機目指して㈱バンテック(那須塩原市)研究員 堀江 淳史さん(29)研究室で水素発生装置の研究に取り組む堀江さん。下の写真は、バンテック㈱が売り出し中の水素発生装置「ハイドロキューブ」フォトとちぎ2012夏12

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