フォトとちぎ2012夏号
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ヨシズ作りは、かつて農家の副業として盛んに行われていましたが、高齢化などで、今では8戸が残るだけになってしまいました。地域おこしプロジェクト班は、ヨシズ作りを復活させようと、伝統の「手編み台」を復元し、農家の指導を受けながら、昔ながらの方法でヨシズ編みに挑戦しました渡良瀬遊水地のヨシで編んだヨシズ。これを日よけとして日本全国の5300万世帯が1枚のヨシズを使えば、2300㌧のCO2が削減できるといいます。さらにヨシズの生産性が高まれば、農村のヨシズ産業が活発化し、遊水地の保全にもつながります。生徒たちは、ヨシズ      作りを復活させる      ことで、地域を活      性化させようと活      動を続けています 渡良瀬遊水地は全国一のヨシの湿原です。遊水地周辺の地域では、古くからヨシで編んだヨシズ作りが農村の家内工業として盛んでした。栃木農業高校地域おこしプロジェクト班では、環境に配慮しながらヨシを生かす方法を考えようと「産業遺産と自然が共存する故郷作りを目指して、遊水地のヨシの湿原環境を次世代に」をテーマに活動に取り組んでいます。生徒たちは、地域の農家と交流を続けながら、ヨシ刈り、ヨシズ編みなどを体験しました。このほか、渡良瀬遊水地のラムサール条約選定にむけた活動にも力を入れてきました。渡良瀬のヨシズづくり復活へフォトとちぎ2012夏18

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