ローカル無タイプ/栃木県


発刊にあたって

栃木県知事福田富一

 栃木県は、日光国立公園をはじめとする優れた自然や、身近に親しまれてきた里山など、豊かな自然環境に恵まれ、また、平野部から亜高山帯の山岳地まで、地形・気候も変化に富み、多種多様な動植物が生息・生育しております。この郷土の豊かな自然環境は、私たちに潤いと安らぎを与え、快適な生活を支える基盤となっています。

 しかし、近年、私たちの日常生活や社会活動によって、地球規模での環境の悪化や、野生生物等の生存への影響が懸念されております。

 自然界は、多様な生物が環境に応じた相互の関係を築きながら生態系を形成し、バランスを維持しています。人と自然の共生を図りながら、栃木県のかけがえのない豊かな自然と美しい風景を次の世代に確実に引き継いでいくことは、私たちの果たすべき重要な責務であります。

 自然環境への意識が高まる中、栃木県では、自然環境の現状を把握するため、平成5年から平成11年度にかけ、県内の野生生物等の状況について基礎調査を実施し、調査結果をまとめたものを平成12年から14年度に10部門の報告書として発行しました。この基礎調査を生かして、“自然と共生するとちぎ”を実現することを目指し、栃木県版レッドデータブックの作成に向けて、平成14年1月に「野生生物保全対策専門委員会」を設置し、調査、検討を重ねてまいりました。この成果を「栃木県版レッドリスト」としてとりまとめ、解説を加えて、このたび、「レッドデータブックとちぎ〜栃木県の保護上注目すべき地形・地質・野生動植物〜」として発刊する運びとなりました。

 本書が今後、多くの県民の皆様に、栃木県の自然環境について関心をもっていただく契機となるとともに、人と自然が共生していくための共通の指標として、多くの場面で活用していただければ幸いです。

 最後に、本書の作成にあたり御尽力をいただきました「栃木県野生生物保全対策専門委員会」の委員の方々をはじめ、調査、研究、執筆いただいた関係各位及び資料提供等御協力をいただきました方々に対し深く感謝を申し上げます。

 平成17年3月

栃木県知事  福 田 富 一