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廃棄物は、主に生活の中から発生する一般廃棄物と事業活動の中から発生する産業廃棄物に分類されます。産業廃棄物には、工場等で発生する廃棄物に加え、住宅の解体時に発生する木くず、屋根瓦、石材など、また、下水処理場や浄水場の汚泥(水処理により発生)なども含まれており、産業廃棄物も、我々の日常生活に密接に深く関わっています。
栃木県内で排出される産業廃棄物の排出量は、年間約872万トンと推計されており、このうち農業、鉱業を除いた産業廃棄物の排出量は約379万トンとなっています。そのうち約99%(約376万トン)が、脱水、破砕、焼却などの中間処理が行われた後、再生利用(205万トン)されるものと最終処分されるものに分けられます。
この結果、中間処理後に最終処分されるものと、直接最終処分されるものと合わせた約11万1千トンが、廃棄物の種類によって安定型または管理型の最終処分場で埋め立て処分(最終処分)されることになります。
安定型の最終処分場には、水に触れても腐食しにくいものや溶け出しにくいもの(コンクリート塊やガラスくずなど)が埋め立てられます。また、管理型の最終処分場には、水に触れると腐食したり、水質を変化させたりすることのあるもの(焼却ゴミの燃えがらや汚泥など)が埋め立てられます。
【産業廃棄物の処理の流れ】 |