司会 |
それでは、このたび、県がまとめました最終処分場基本計画についてお聞きしたいと思います。まず、どのような基本方針のもとで、どのような施設を作りたいとお考えでしょうか。 |
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知事 |
馬頭最終処分場は、
「多重安全システムを備えた安全で安心できる最終処分場」
として、全国のモデルとなれるような施設づくりを目指してまいりたいと考えております。
このため、
「信頼性の高い施設」
「信頼性の高い管理運営」
「地域との情報の共有」
「自然との調和を基調とした施設」
の4つの考え方に沿って、「馬頭モデル」と呼べるような、全国に誇れる安全で安心できる処分場づくりを進めてまいりたいと思います。
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また、周辺地域からの景観等に配慮するとともに、安全面、自然環境面への影響を考慮した施設配置とするとともに、「施設ゾーン」、「里山保全ゾーン」、「水辺空間ゾーン」の3つのゾーンとする予定です。
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司会 |
処分場の建設に当たっては、いかに安全性を確保するかが、最大の課題になってくると思われます。県では、一般的な対策に加えて、独自の安全対策も考えているということですが、その内容についてお聞かせください。 |
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知事 |
馬頭最終処分場では、多重安全システムの考え方を取り入れまして、ハード面、ソフト面におきまして、幾重にも安全対策を施します。施設、設備のハードを多重安全構造とするだけでなく、管理運営面のソフトの安全対策を融合することによりまして、全国のモデルとなり得るような、安全で安心のできる最終処分場を目指してまいります。
具体的には、廃棄物に触れた水が地下水や川などに流れ出さないようにするため、埋立地に国の基準を上回る構造・・・遮水システムでございますけれど、これを採用いたします。また、廃棄物に触れた水をきれいにしてから川に流すため、法令の基準に適合させるための水処理に加え、高度な処理を行いまして、飲料水レベル・・・飲んでも安全なレベルまできれいにしてから放流いたします。 |
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ソフト面では、処分場が適正に運営されているかどうかを、住民参加によって監視するシステムを導入いたします。
このため、廃棄物の搬入や埋め立て状況を町民の皆さまが監視する、あるいは、施設の運営状況等を町営ケーブルテレビでお知らせするなどの方法を検討してまいります。
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司会 |
北沢地区の不法投棄物についての問題ですが、早期の撤去を望む声が非常に多いと聞いております。基本計画のもう一つの柱となるわけですが、この不法投棄物の撤去計画についてもお話をお伺いしたいと思います。 |
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知事 |
できる限り、早期に不法投棄物の撤去作業に着手をし、不法投棄物の受入先となる最終処分場の完成に合わせて撤去をしてまいります。不法投棄地の周辺環境への汚染の拡大を防止しながら、可能な限り短期間で撤去を行います。 |