森
ブナの葉     馬頭最終処分場
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◆「ケーブルテレビばとう(CTB)」知事説明番組

 ■■■知事のCTB出演に当たって
司会  こんにちは。今日は、福田知事に「ケーブルテレビばとう」にご出演いただき、馬頭最終処分場について、お話を伺ってまいります。福田知事、どうぞよろしくお願いします。
知事  はい。よろしくお願いします。
司会  はじめに、知事から馬頭町民の皆さまにご挨拶を一言お願いいたします。
知事  はい。就任後間もない本年1月に、北沢地区の不法投棄現場や備中沢地区の処分場予定地を調査いたしました。

知事と司会 現地で、川崎町長からお話を伺い、不法投棄物問題を解決するため、最終処分場をできるだけ早く建設する必要があるとの思いを強くいたしました。

 3月末に、私が直接町民の皆さんと意見交換をした際、参加者から、処分場について、「ケーブルテレビばとう」で、知事自らが説明して欲しいとの要望をいただき、本日の出演となりました。町民の皆さま、よろしくお願いいたします。


 ■■■処分場建設事業の実施決定までの経過について
司会  馬頭最終処分場基本計画が取りまとめられたと伺っておりますが、まず、その内容を聞く前に、これまでの経過についてお聞かせください。
知事  北沢地区の不法投棄問題は、平成2年に発覚して以来、馬頭町執行部、そしてまた町議会におきまして、様々な検討や議論がなされてまいりました。平成12年6月に、馬頭町から、県営の最終処分場を設置して、不法投棄問題を解決して欲しいとの要請をいただきました。

 町の要請を受け、県では、地元から候補地として挙げられました備中沢について、将来にわたって安全で環境保全に配慮した処分場の設置が可能かどうか、適地性判断のため、環境影響評価を実施いたしました。その結果、候補地は管理型最終処分場の建設が可能な場所であるということを確認いたしました。

 昨年の4月、町から改めて県営処分場を設置して、不法投棄問題を解決して欲しいとの要請をいただきました。県では、町からの要望や環境影響評価の結果などを総合的に判断し、馬頭最終処分場建設事業の実施を決定したところであります。
司会  処分場設置の要請に関しては、町から県に要望事項が出されたとお伺いしていますが。
知事  はい。処分場を設置するに当たりまして、町から、
  「不法投棄物撤去計画の早期策定」
  「地域住民の合意形成への特段の配慮」
  「最終処分場の安全対策」
  「処分場周辺地域を含めた町全体の振興策への県の支援」
の4項目の要望をいただきました。

 県としては、これらの要望を重く受け止め、最大限努力をしてまいります。 


 ■■■馬頭最終処分場基本計画について
司会  それでは、このたび、県がまとめました最終処分場基本計画についてお聞きしたいと思います。まず、どのような基本方針のもとで、どのような施設を作りたいとお考えでしょうか。
知事 4つのコンセプト 馬頭最終処分場は、
 「多重安全システムを備えた安全で安心できる最終処分場」
として、全国のモデルとなれるような施設づくりを目指してまいりたいと考えております。

 このため、
  「信頼性の高い施設」
  「信頼性の高い管理運営」
  「地域との情報の共有」
  「自然との調和を基調とした施設」
の4つの考え方に沿って、「馬頭モデル」と呼べるような、全国に誇れる安全で安心できる処分場づくりを進めてまいりたいと思います。

 また、周辺地域からの景観等に配慮するとともに、安全面、自然環境面への影響を考慮した施設配置とするとともに、「施設ゾーン」、「里山保全ゾーン」、「水辺空間ゾーン」の3つのゾーンとする予定です。ゾーニング計画図
司会  処分場の建設に当たっては、いかに安全性を確保するかが、最大の課題になってくると思われます。県では、一般的な対策に加えて、独自の安全対策も考えているということですが、その内容についてお聞かせください。
知事  馬頭最終処分場では、多重安全システムの考え方を取り入れまして、ハード面、ソフト面におきまして、幾重にも安全対策を施します。施設、設備のハードを多重安全構造とするだけでなく、管理運営面のソフトの安全対策を融合することによりまして、全国のモデルとなり得るような、安全で安心のできる最終処分場を目指してまいります。
多重安全システム馬頭モデル概念図
 具体的には、廃棄物に触れた水が地下水や川などに流れ出さないようにするため、埋立地に国の基準を上回る構造・・・遮水システムでございますけれど、これを採用いたします。また、廃棄物に触れた水をきれいにしてから川に流すため、法令の基準に適合させるための水処理に加え、高度な処理を行いまして、飲料水レベル・・・飲んでも安全なレベルまできれいにしてから放流いたします。

 ソフト面では、処分場が適正に運営されているかどうかを、住民参加によって監視するシステムを導入いたします。

 このため、廃棄物の搬入や埋め立て状況を町民の皆さまが監視する、あるいは、施設の運営状況等を町営ケーブルテレビでお知らせするなどの方法を検討してまいります。

住民監視システム概念図
 
司会  北沢地区の不法投棄物についての問題ですが、早期の撤去を望む声が非常に多いと聞いております。基本計画のもう一つの柱となるわけですが、この不法投棄物の撤去計画についてもお話をお伺いしたいと思います。
知事  できる限り、早期に不法投棄物の撤去作業に着手をし、不法投棄物の受入先となる最終処分場の完成に合わせて撤去をしてまいります。不法投棄地の周辺環境への汚染の拡大を防止しながら、可能な限り短期間で撤去を行います。 


 ■■■まちづくりへの支援について
司会  それから、処分場の設置要請に当たって町から要望が出されていました、町全体の振興策についてですが、知事としてはどのように取り組まれるお考えなのか、お伺いしたいと思います。
知事  町の特長を活かし、「環境との共生」を主眼とするまちづくりによりまして、町の魅力と活力を一層高めていくことができると考えております。

 県といたしましては、例えば道路整備など、周辺地域を含めた町全体への振興策につきまして、皆さんと知恵を出し合い、町と協力をしながら、最大限努力をしてまいります。 


 ■■■今後の進め方について
司会  知事にいろいろお話を伺ってきましたが、基本計画が今このようにまとまり、今後、処分場の建設に向けて、どのように取り組んでいくのか改めてお伺いいたします。
知事  基本計画を踏まえまして、処分場の基本設計や事業実施に向けた環境影響評価を実施するとともに、用地の調査についても開始をいたします。改めて、町民の皆さま方のご理解とご協力をお願いいたします。

 これまで同様、事業の節目節目に説明会や意見交換会などを開催し、パンフレットやホームページなどによりましして、情報提供も積極的に行ってまいります。その一環といたしまして、4月27日の午後7時から、町の総合福祉センターにおきまして、私も出席をして町民の皆さま方との意見交換を行います。

 ぜひ、多くの町民の皆さま方のご参加をお願いいたします。
司会  今日は、福田知事自ら「ケーブルテレビばとう」にご出演いただきまして、馬頭最終処分場のお話をいろいろ伺ってまいりました。最後に、馬頭町民の皆さまに一言ご挨拶をお願いします。
知事  北沢地区の不法廃棄物をできるだけ早く撤去できるよう、県営最終処分場の建設に向けて、誠心誠意取り組んでまいりたいと思います。町民の皆さま方には、なお一層のご理解とご協力、そして、たくさんのご意見を町と県にお寄せいただきますよう、心からお願いを申し上げて、私の挨拶といたします。
司会  今日は、福田富一知事に馬頭最終処分場の基本方針について、お話を伺ってまいりました。知事、今日はどうもありがとうございました。
知事  ありがとうございました。 



「馬頭最終処分場」に関するお問い合わせ先

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20
 栃木県 環境森林部     
     馬頭処分場整備室
TEL 028-623-3227 FAX 028-623-3182
E-mail bato@pref.tochigi.lg.jp