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更新日:2019年12月27日

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令和元(2019)年12月25日(第13回知事定例記者会見)

この資料は、県政記者クラブとの会見内容を広報課でまとめたものです。

日時:令和元(2019)年12月25日(水曜日)午後13時30分から
場所:県庁記者会見室

(報告事項)
1.ベトナム及びタイ訪問について
2.令和元(2019)年度「いちご王国」プロモーションの展開について

(質疑事項)
1.「桜を見る会」について
2.今年の一字について
3.森昌子さんの引退について
4.国の令和2年度当初予算案等について
5.リース返却物品からの情報流出事案について
6.CFS(豚コレラについて
7.ベトナム及びタイ訪問について
8.「いちご王国」プロモーションの展開について

(報告事項)

1.ベトナム及びタイ訪問について

  ベトナム及びタイ訪問についてでございます。
  17日から22日までの6日間、県議会から早川議長、佐藤議員、関谷議員、さらには県内企業や関係団体の方々にも同行いただきまして、ベトナム、タイを訪問してまいりました。
  ベトナムでは、在ベトナム日本国大使館を訪問し、梅田大使に、本県への観光誘客や県産品等の輸出拡大等について支援・協力を依頼するとともに、チュオン・ホア・ビン筆頭副首相と会談を行いまして、観光や経済分野においてさらに交流を深めていくことを確認いたしました。続けて訪問したタイでは、在タイ日本国大使館を訪問し、着任直後、私たちの訪問する前日に着任したということで大変混乱している中だったのですが、梨田大使に訪問団の受け入れをしていただき、本県への観光誘客や県産農産物等の輸出拡大等について支援・協力を依頼したところでございます。
  また、訪問期間中、ベトナム、タイ両国で現地の観光業者やバイヤー等をお招きし、県内の観光関係者や関係団体と共に、私も自ら先頭に立ちまして観光地や食の魅力をアピールいたしました。また、バンコク市内の商業施設におきまして一般消費者を対象にトップセールスを実施したところであり、「日本にこのような素晴らしい観光地があることをはじめて知った。ぜひ栃木県に行ってみたい」、「スカイベリーは今まで食べた中で一番おいしい、また食べたい」といった声も聞かれるなど、手応えを感じました。ナシも相当数売れたようでございますし、いちごはあっという間に売れてしまったという状況でございました。今後、ベトナム、タイの訪問成果を東京2020大会はもとより、その先をも見据えて、両国との交流促進、観光誘客、県産品等の輸出拡大等につなげられるよう、同行いただいた方々の御意見等も伺いながら、関係機関と連携して取り組んでまいります。 

2.令和元(2019)年度「いちご王国」プロモーションの展開について

  令和元年度「いちご王国」プロモーションの展開についてでございますが、県内外のさまざまな方の協力を得て、年々取り組みの輪が広がっているところでありまして、今年度「いちご王国」パートナーによる協賛事業数は1,813件、去年が1,353件ですから500件ぐらい多くなっている。昨年度を上回る実績でございます。
  今年度は新たに、県外からの観光客も含めた多くの方々に「いちご王国」にいることを実感していただくために、県内4カ所の道の駅に設置しました「おもてなし拠点」に地域のいちご情報に精通したスタッフを配置しまして情報提供を行うとともに、県内を走行するタクシーへの「いちご王国」ロゴマークステッカーの掲出や、「とちの木号」及び「マロニエ号」――空港へ向かうバスですが――へのラッピング装飾なども実施しております。
  さらに、いちごシーズンとなります1月15日「いちご王国・栃木の日」には、「いちご王国」の夕(ゆうべ)と題しまして、約20団体が出店するいちごづくしのマルシェを開催するとともに、県庁の県民広場に設置する「光のいちご畑」の点灯式を行いますので、ぜひ御来場いただきたいと思います。
  また、1月23日には、農業団体と共に大田市場におきまして久しぶりにトップセールスを行いたいと考えております。いちごの素晴らしさを大田市場でPRしてまいります。
  今後も「いちご王国・栃木」を盛り上げ、“いちごと言えば栃木県”とのイメージのさらなる定着を図り、栃木県のブランド価値向上につなげてまいります。       

(質疑事項)

1.「桜を見る会」について

記者: 「桜を見る会」についてです。
  総理大臣主催の「桜を見る会」については、公費が使われる一方で招待者の名簿は破棄したとされるなど、多くの疑念や問題が指摘されているところであります。これについて知事は、総理大臣の説明責任についてどのようにお考えになっていますでしょうか。また、この問題全体をどのように御覧になっているかお聞きしたいと思います。

知事:説明責任ですが、報道各社がアンケートでお示ししているとおり、説明責任を十分果たしてはいないと思います。
  その上で、瓜田李下、公平無私。あらためて、任期中こういったことを忘れないで仕事に取り組んでいきたいと思いました。 

2.今年の一字について

記者:年内最後の定例記者会見ということで、知事は今年1年を振り返って、漢字1字で表現するとどのような字になるでしょうか。その理由も併せてお願いいたします。

知事:今年の1字ですが、「始める」の「始」、1年間を総括して私はこの字を充てたいと思います。
  そのココロですが、「とちぎ創生15戦略」に続く次期戦略がいよいよ来年度からスタートするということで、今年は準備を整えた。それから悠紀田、悠紀地方の斎田に選ばれて農畜産物等のブランド化に今後弾みがつくのではないか。それから一人当たりの県民所得も3位まで上り詰めて、2位をうかがうというのはなかなか難しいですが、しかしさらに所得の向上を目指していくという新たな一歩、こういうことがこの1年間だったと。
  一方で、「始」には台風の「台」という字が入っているものですから、台風19号の被害は忘れられない、忘れてはいけないと思います。で、何を始めるのだということになりますと、ハザードマップの見直しであったり、あるいは避難所、避難計画、避難経路、さまざまな地域防災計画の見直しにつながる、あるいは各所管の事業部においての減災・防災対策は、河川の堤防の強化をはじめとしてさまざまな見直しをしスタートを切らなければならない、そういう年だったものですから、台風、そして悠紀田、それらを合わせて、今年1年は新たな計画や新たな取り組み、そして将来に向かってのブランド力の向上につながる、そういう「始まりの1年」と振り返りました。 

3.森昌子さんの引退について

記者:今日、宇都宮市内で、森昌子さんの最後のコンサートがあります。知事も、前に森さんが引退を発表されたときにコメントを出していらっしゃいましたが、あらためて、お好きだった森さんの歌と、併せて所感をお述べいただきたいと思います。

知事:今日がラスト公演ということで、古里栃木で締めくくりたいというお話を事前にお聞きしておりましたが、今日の報道ですとあと16公演が残っているということで、残業をしなくちゃならないと。それは、スポンサーとの関係で、お客様を困らせてしまうことになってしまう、ついては年明けてからも公演が引き続くということだそうでございますので、プロとしての責任を果たしてもらいたいと思いますし、古里公演については、券をお求めになった森昌子ファンが鳴り止まないねぎらいの拍手を送ってくれるだろうと考えております。
  これから、残りの16公演も終わらせて、還暦を過ぎた森さんには、今後の人生を、これまでの経験を生かして、社会にも貢献する人生を送ってもらいたいと思いますし、県と一緒に何かできることがあればぜひやらせてもらいたいと思っております。何といってもデビュー曲の「せんせい」ですね。あの初々しさ。私も似たような年代だったのですが、それはやっぱり忘れられないところでございます。

記者:今の話に関連して2問目ですが、「せんせい」というのは1972年の森昌子さんのヒット曲ですが、政治家というのはよく「先生」と言われますが、来年の今ごろも福田知事は先生でいらっしゃるのかどうか、それを教えていただけますか。

知事:そもそも「先生」と呼ばれることを良しとしてこなかったので、名前で呼んでください。肩書きを付けるなら議員とか市長とか知事とかそういうふうにお願いしますよと、どうしてもという人は、そのようにお願いをしてまいりました。
  いつも、市会議員に当選したときから辞めた後を考えて政治活動をしてきましたので、辞めた途端に誰にも声を掛けてもらえない、「おはよう」も「こんにちは」も挨拶もしてもらえないとか、そうならないようにずっと考え続けて今日まで活動してきましたので、来年の今ごろ「先生」と呼ぶ人はいないと思います。

記者:今の関連ですが、「先生」と呼ぶ人はなくても「知事」と引き続き呼ぶ人はいるんじゃないかと。そういうことでしょうか。

知事:それも分かりませんね。「福田さん」と呼んでもらいたいと思います。 

4.国の令和2年度当初予算案等について

記者:来年度の予算の関係で伺います。
  先週、政府が2年連続100兆円を超える当初予算案を閣議決定しました。財政規律に緩みが見られるとかいろいろな指摘があるのですが、その所見をまず教えてください。
  それを踏まえて、来年度の栃木県の当初予算案をどのように反映させていくか。踏まえなくてもよろしいのですが、どういう点を重視して県の予算を編成していくか教えてください。

知事:国の予算につきましては、国土強靭化をはじめとして、必要とされる予算を見込んだ結果がああいう状態になっていると認識しております。予算編成権を持っておりませんので、国の予算については受け止めるということになります。
  その上で、県としては、将来的な移住にもつながる関係人口の創出拡大とか、地域におけるSociety5.0の実現のための未来技術の活用とか、東京圏への一極集中の是正とか、こういったことを頭に置きながら、必要な関連交付金、予算などを活用して予算編成をしてまいりたいと思います。 

5.リース返却物品からの情報流出事案について

記者:神奈川県の行政文書の転売の問題について伺います。
  栃木県でも税務関係の端末とかで、最終的にブロードリンクが処分することになっていた機器があったというふうに明らかになっていますが、まず、神奈川県で実際に転売があったことに関する所見と、今後の県の対応や対策について教えてください。

知事:それは神奈川県だけを責められない。栃木県も富士通リース関連に26件のリース契約があるということです。今、調査を進めておりますので、なかったとかあったとかということは言える段階ではありませんが、ないことを祈っています。
  県に登録している業者さんについては、大手や地元の企業も含めて、信頼関係の下に契約を結んでいる、あるいは発注をしているわけですので、それが一部の不心得者によって外部に情報が流出しているとか、そういうことは全く考えないで今日まで来たのではないか。私もそうですし、職員もそうかもしれません。
  つきましては、全面的に信頼はできないのだということが今回分かりましたので、廃棄処分を見届けるといった現場立ち会いの必要性が今後出てくると思っております。神奈川県の問題は栃木県の問題でもあると思っております。 

6.CFS(豚コレラ)について

記者:豚コレラ(CSF)について2点伺います。
  20日に、接種の推奨地域に栃木県も追加されましたが、このことに対する御所感を伺いたいのが1点です。
  2点目ですが、昨日、農水省の方で、法律上の名称を「豚熱」という名前にすると発表がありました。風評被害を防ぐという目的で2度目の変更になりまして、栃木県としてもいろいろ対応が必要になるかと思うのですが、この名称のたびたびの変更について率直にどう感じられているか、御所感を伺いたいと思います。

知事:CSF(豚コレラ)については、ワクチン接種推奨地域に含められたというのは歓迎したいと思います。接種の開始時期については、2月以降の予定と聞いておりますので、速やかに対応ができるよう準備を整えてまいります。
  また、名称については、我々が食べても健康被害とかは生じないわけですので、そういう点での豚コレラの「コレラ」という言葉は非常に刺激的ではないかと思いますので、名称を変更していくことはやむを得ないことだと思いますが、「豚熱、いわゆる豚コレラ」とかというふうに、結果としてはしばらくは使っていくことになりますので、全てが「豚熱」に変わるわけではないと思います。分かりやすくするためには「豚コレラ」という言葉も併用して使うことになると思います。
  いずれにしても、ワクチンを接種した栃木県内の豚は、これから出てくる肉はそういうものなのですよと、しかし健康被害は起きませんよ、心配要りませんよということを周知していくことで、風評被害や値崩れ防止等につなげていければと思います。

記者:ありがとうございます。 

7.ベトナム及びタイ訪問について

記者:一番最初に知事がおっしゃったベトナムとタイの訪問についてですが、ベトナムやタイの現地に行って、こういう受け止めがあるのかとか、意外に感じたやりとりがあったら教えていただけますでしょうか。

知事:まずベトナムですが、日本大使館では、ベトナムの人たちは皆さん、日本人と同じように、特に栃木県民性に似ていると思っているのですが、非常にいい人たちが日本に技能実習生として送り出されている。しかし、送り出し機関が悪いところがあって、多額の借金を背負わされてしまう。それを返済するために研修期間のどこかで逃げ出してしまって、結局は悪の道に走る。大使館の説明ですとベトナムの人の比率は高いと聞いてまいりました。それを何とか防止しなければいけないということから、大使館とベトナム政府が連携して認定証の提出を義務化するなど、いいところ以外は人を送り出させない仕組みをつくって、よりいい人材を、そしてまた日本や栃木県で活躍できる人材を送り出したいと今、準備を進めているということですので、これからも温かく迎えていきたいと思っております。
  また、ベトナムは検疫条件が設定されていない等の理由で、残念ながら日本酒だけ、そしてインバウンドの観光誘客の2本柱だったのですが、日本酒については非常に高評価で、4つの蔵が行きましたが、既に帰ってくるまでに見積もりを出すとか商談が進んでいるという状況だと4つの蔵の代表の方から途中経過を聞いてきましたので、日本酒の人気はベトナムで高いということを確認しました。
  それからタイにおきましては、白いちごが非常に人気がありますよと。熊本あたりから行っていましたが、栃木県も「ミルキーベリー」が行きますと、大きさといい白さといい、これはもうずば抜けて良質のものということになると思いますので、ぜひ白いちごをバンコクに持ってきてくださいという話がありました。量がまだまだ不足していますので、早く何とか量を確保して白いちごを届けたい。
  それから日本の米は非常においしくて、大嘗祭に供納した「とちぎの星」の塩むすびを皆さんにふるまいましたが、非常に評価が高い。しかし、タイは水が悪い。軟水ではなくて硬水なので、硬水でお米をとぐとまずいという問題があって、とがなくても炊ける無洗米をタイに持ってきてもらえればもっと売れるかもしれませんねという話でございました。これは、JAグループ栃木の代表も行っていましたから検討すると思います。
  さらに、低価格帯のものを供給していくのか、高級路線でいくのかということの選択をこれからしていかなければならないと思いました。低価格帯のものは、既に「とちおとめ」の親戚みたいなものが韓国から来ています。「にっこり」の親戚みたいなナシも来ています。大きさといい形といい、両方とも親戚だと思います。しかし土壌とか気象条件が違うので、いちごもナシも、栃木のものと比較したら一口食べれば味は歴然ということになりますので、やはり安売りしないということ。高級路線でいく。そしていいものを出して高く売る。そういうことをこれから考えて、農家の所得向上につなげていくことが必要ではないかと思いました。
  農政部、農業団体、それから酒造組合、観光物産協会、各分野でいろいろな成果があったと思いますが、両国からのインバウンドと、ベトナムには日本酒、そしてタイにはそれ以外の農畜産物。肉は、夜のセミナーでのとちぎ和牛のローストビーフは、人もいっぱい来ましたが、最も売れ行きがよくて1時間以内には全て食べ尽くされてしまったという状況でしたので、和牛も含めてタイ・バンコクでは戦えると確信してまいりました。 

8.「いちご王国」プロモーションの展開について

記者: 「いちご王国」のプロモーションの関係で伺います。
  1月15日のイベントですが、今回は「夕(ゆうべ)」ということで、全部は覚えていないのですが主に日中にやっていたかと思いますが、今回夕方にやる狙いと理由を教えていただければと思います。

知事:LEDを使って県庁前広場に「いちご畑」をつくるんだと思います。残念ながら私も写真でしか見ていないので、当日楽しみにしています。 

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