子どもと遊ぼう!
3歳~5歳頃の遊び
子どもは戸外で友達と元気に遊びまわるのが大好きです。子どもの生活は"遊び"が中心。楽しく全身を使って遊んでいるうちに自然に基礎体力が培われ、丈夫なからだに育ちます。
そして、きまりや約束を守る心や相手をいたわり思いやる心が育てられます。
ここに紹介した運動遊びは、概ね3歳から5歳の子どもを対象にしています。これらの遊びを参考に、お子さんに合った遊びのレパートリーを広げていってください。
※人間の生涯の健康は、6歳未満の幼児期の生活態度いかんによって決定的な影響を受けるといわれています。適応能力の盛んなこの時期に、積極的な運動遊びをさせることは、将来たくましく大きく成長する礎を築きます。
家庭での運動遊び
親子体操は、親と子のスキンシップです。
親子一緒に運動したり、協力しあって遊ぶことにより親子の愛情、信頼感を深めます。
- 焼きいも ゴロゴロ
- 両手、背中、膝を伸ばし、横に回転する。
両方向行いましょう。 - だるまさん ゴロンゴロン
- 膝をかかえて座っている子どものひたいを軽く押してあげましょう。
押された子どもは、後ろへゴロンと転がり起きてもとの姿勢になる。5~6回くり返しましょう。 - シーソー ギッコン・バッタン
- 図のように両脚を開き向い合って手をつなぐ。交互に寝たり起きたり、ゆっくり5~6回くり返しましょう。
- 足とび ポンパッポンパッ
- お母(父)さんは子どもと手をつなぎ、両脚を開いて座る。
子どもは、両足をそろえて、お母(父)さんの左脚、右脚を跳び越す。2~3回往復しましょう。 - トランポリン ピヨ~ン
- 両手をしっかり握り合い、お母(父)さんの引き上げる補助で、反動をつけて跳び上がる。
慣れてきたら、着地を左右に移動します。 - バランスくずし ユラ・ユラリ
- お母(父)さんは片足立ち。両手のひらで、つき離したり、押したりしてバランスをくずし合う。足の位置がずれたりしたら負け。
- 宙がえり グルリン
- 両手をしっかりつなぎ、子どもは足でお父(母)さんの脚から腹、胸へとのぼっていきます。
後ろ回りをする。
お父(母)さんは、回りはじめるタイミングを声をかけて教えてあげましょう。
「着地」
子どもの足がしっかり床につくまで、手を離さないように注意しましょう。 - 4~5歳になったら、全身を使ったダイナミックな遊びや、創造的な遊びで子どもと一緒に遊びましょう。
- ヤジロベーくずし
- 両足を床から上げ、両足裏をつけ合う。子どもは両手を床につけ、お母(父)さんは、手を床につけない。両足で押し合い、足またはお母(父)さんの手が床につけば子どもの勝ち。
- サーフィン
- お父(母)さんが四つんばいになり、サーフボードがわりになります。
子どもは、背中にのりバランスをとります。慣れたら、前後・左右にゆっくり動きましょう。 - すもう
- お父(母)さんは両足を開いて立ち、子どもが、お父(母)さんの足をちょっとでも動かしたら勝ち。お父(母)さんが片足立ちのすもうもやってみましょう。
- ヨット
- 両手をつなぎ、子どもを両膝にのせ、両手を引き合って、バランスをとり止まる。
片手のバランスもやってみましょう。 - スペースシャトル
- お父(母)さんは、あお向けに寝て、膝を曲げ、子どものおなかの部分に足の裏をつけ、両手で子どもの両手をしっかり握る。
子どもを持ち上げ、ゆっくり両手を離してバランスをとる。
「着陸」お父(母)さんと子どもが呼吸を合わせて行いましょう。
お父(母)さんは「イチ、ニーのサン」と声をかけ、足をパッと開いて手をクッションにして受け止めましょう。 -
子どもの運動遊び・ワンポイントアドバイス
- 運動遊びは楽しく
子どもの発育にふさわしい運動遊びを経験させて、子ども自身に遊びの楽しさを体験させましょう。 - 子どもの自発性を大切に
"遊びたい"という心情を育てると、旺盛な活動欲求を育てます。自ら"遊びたい"と思える子どもに育てましょう。 - 一緒に遊びましょう
子どもは模倣によって動きを知り、身につけます。兄弟やお父さん、お母さんと一緒に遊ぶことで運動神経の幅を広げます。 - 成功したらほめましょう
成功した喜びはその運動を何回も繰り返し、運動技術を高め、やがて定着します。 - 子どもへの安全
危険については、まわりの大人がよく教えたり、注意しておくことが大切。運動には少なからずけがは付き物ですが、危ない危ないだけでは、運動に消極的な子どもをつくることになりかねません。 - 子どもの無理のない休息の取り方
"動きながら休む"動(運動あそび)と静(休息)の組み合わせを上手に使いわけましょう。
- 運動遊びは楽しく
戸外で遊びましょう
近くの公園などに出かけて、思いっきりからだを動かしましょう。
- 気温に合った服装で
- 子どもの能力に合わせて
- 無理強いをしないように
- 時間と距離を考慮して
- 交通事故には十分注意して
親子で歩こう
話をしながら、歌をうたいながら。
親子で走ろう
気持ちのいい汗をかきましょう。
なわとびをしよう
- 長なわ、大波・小波
- 入りかた、出かたとそのタイミングが難しいので、上手に教えてください。
入るタイミング、出るタイミングはお母(父)さんが「ハイ」と声をかけてやるとよいでしょう。
ボールで遊ぼう
はずんだり、転がったりするボールは子どもにものを操作する楽しさを与えます。
ビーチボール・ゴムボール・ふうせん・サッカーボールなどを使って遊びましょう。
- おいかけボール
- 子どもの走る能力に合わせて、転がすボールのスピードを調整してください。
- ふうせんバレーボール
- できるだけふうせんを高く上げましょう。何回できるかな!
- キャッチボール
- 子どもが受けやすいように下から上手に投げてください。大きなボールからはじめるとよいでしょう。
- 野球ごっこ
- 打つことは難しい技術です。
バットに当たるように、下から上手に投げてやりましょう。 - 二人サッカー
- 小石でゴールをつくりましょう。
ゴールとゴールの距離は3~10m位で行うとよいでしょう。
自然の中で遊ぼう
子どもは自然の中での遊びを好みます。特に世界の三大遊具といわれている砂(土)、水、木は子どもたちにとって永遠の遊具です。
砂(土)あそび
- 砂で大きな乗り物をつくろう
- 海や川では、大きな砂場が広がっています。
そこで思いきり大きな船や自動車、山などをつくって、海の波、川の流れで壊れそうになるのをできるだけ長く壊さないようがんばってみましょう。 - 砂のうえで鬼ごっこ
- 柔らかい砂の上で靴をぬいで思いっきり走り回ってみよう。
水あそび
- 波と鬼ごっこ
- さかなとり
- 石投げ
- (まわりをよく見て安全にね)
木のぼり
木の葉あつめ
いろいろな木の葉を集めてみましょう。
虫とり
野原の中で虫を捕まえてみよう。
捕まえるときは、そーっと呼吸を整えて。
季節の中で遊ぼう
幼児期に暑さや寒さに対する抵抗力をつけておくことは大切なことです。
季節に応じて水や氷、雪などで楽しく遊びながら体を鍛えましょう。
水あそび
- プールあそび
- 幼児期には、まず水に慣れさせ、ぬれても平気になることが大切です。
氷あそび
- 氷あそび
- 一日中陽の当たらない所に、ミニスケート場を作って長靴などですべってみましょう。
- そりあそび
- ─雪や氷で遊ぶ時─
- 野外で遊ぶ場合には、防寒のための身仕度に注意しましょう。
- ぬれたり、汚れた時は、後始末をしましょう。
- 安全に十分配慮しましょう。
雪あそび
子どもたちにとって雪や氷はたいへん興味のあるものです。
思いっきり雪にまみれたり、氷で滑ったりして遊びましょう。
- 雪だるまつくり
- スキーあそび
- 子どもの時から始めると技術が早く身につきます。
- 雪合戦
- (顔に当てないでね)
元気な子供を育てる運動あそび(栃木県教育委員会)から