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乳幼児の事故等~予防法&対処法~

 乳幼児の事故防止には、何気ない日常の行動も時には子どもの視点に立って見直すなど、細かな気づかいが必要です。

ベビーベッド

 赤ちゃんはハイハイをする月齢になっていなくても、バタバタと体を動かして少しずつ移動しているのです。ちょっと目を離したすきにベッドなどから転落したり、すき間に指をはさんでけがをすることがあります。赤ちゃんをベビーベッドに寝かせているときは、必ず柵を上げておきましょう。

ベビーキャリーバスケット(クーハン)

 親が持ち手を替えようとした時や、赤ちゃんを運んでいてバランスを崩して転落させてしまうことが多いようです。物を運ぶような気軽さで赤ちゃんを扱わないことが基本です。

揺さぶられっ子症候群

 赤ちゃんや小さな子どもが激しく揺さぶられたり、叩かれたりするような大きな衝撃を与えられると、身体(特に、脳や視神経)に損傷を受け、重大な障害が残ったり、死亡することもあります。体を揺すった場合のほか、あやし喜ばせようとして豪快に振り回したり、あるいは新生児用ではないチャイルドシートに無理に新生児を座らせたりといった行為が危険視されています。
 軽傷の場合でも、食欲低下、むずかりが多いなど、はっきりしない症状が続くこともあります。気になることがあったら、かかりつけの小児科医に相談しましょう。

赤ちゃんの突然死(乳幼児突然死症候群「SIDS」)

●赤ちゃんを突然死から守るために・・・●
  1. あおむけ寝で育てましょう。
    医師の指導が特にない限り、「あおむけ寝」を心がけましょう。うつ伏せ寝のほうがよく眠るというような場合は、うつ伏せ寝をするときの注意点について、あらかじめ医師などからアドバイスを受けておくとよいでしょう。
  2. タバコをやめましょう。
    赤ちゃんの周囲では「タバコを吸わない」ようにしましょう。これには、周囲の方の理解と協力が大変重要です。タバコを吸う方は進んで協力してください。
  3. できるだけ母乳で育てましょう。
    母乳での育児は、赤ちゃんの体や心の成長にとって、大変よいことが知られています。母乳の出方には個人差がありますが、母乳が出る場合には、できるだけ「母乳栄養」を心がけましょう。人工栄養での保育に心配がある場合は医師から適切な指導を受けましょう。

子どもと紫外線

●子どもを紫外線から守るために・・・●
  1. 外出する時間帯を考えてみましょう。
    紫外線の強い時間帯(10時~14時)の外出を避け、赤ちゃんの外気浴や散歩は紫外線の少ない朝夕に行いましょう。
  2. 直射日光を避けましょう。
    外出するときは直射日光を避け、日陰(木陰、日がさ、ベビーカーの日よけなど)を利用しましょう。
  3. 帽子、長そで、日焼け止めクリームで防御しましょう。
    ※赤ちゃんの日光浴について母子健康手帳から削除されました。

誤飲

 誤飲は、赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちを始めるなど、行動範囲が飛躍的に広がる時期に多い事故です。

たばこ
 たばこの誤飲による事故は、たばこを吸う親が休日で家にいるときに多く、保護者が近くにいながら発生した事例もあります。特にジュースの空き缶などを灰皿代わりに使うのは誤飲のもとですから注意してください。

ボタン電池、防虫剤、ゴキブリ用ホウ酸ダンゴ、アルコール飲料など
 口に入れたら危ないものを不用意に置いていないか、子どもの手の届く範囲に置いていないか、目に触れるところに置いていないかなど、子どもの目の高さで、常に身の回りをチェックするよう心掛けてください。
 直径39mmより小さい物は赤ちゃんの口の中に入り危険です。床面から1m以上の高さの所に片づけましょう。(誤飲防止スケールを作ってチェックしてみましょう)
 医療機関にかかるまでの間に家庭で行なう応急処置
危険な誤飲項目
×・・・行ってはいけません
水を
飲ませる
牛乳を
飲ませる
吐かせる 応急処置 説明
タバコ 葉・吸い殻 × × 飲食を避け、吐かせて医療機関へ
タバコを浸した溶液 水または牛乳を飲ませて、吐かせて、医療機関へ
洗浄剤・漂白剤
(強酸又は強アルカリ)
× 水または牛乳を飲ませて、医療機関へ
防虫剤 × 水を飲ませて、吐かせて、医療機関へ
ホウ酸ダンゴ(ホウ酸) 水または牛乳を飲ませて、吐かせて、医療機関へ
灯油・ベンジン(石油製品) × × × 何も飲ませず、吐かせず、医療機関へ

やけど

 子どもの皮膚は大人の半分以下の厚さのため、やけどの被害は大人の倍以上になってしまいます。
 乳幼児は特に好奇心が旺盛で、興味のある物にはすぐに手をのばしてしまうので、テーブルの上に置いてあるカップ、電気炊飯器や電気ジャーポットの蒸気孔に触らせないよう注意するとともに、アイロンなどの熱くなる家電製品についても、コードやコンセントの位置、使用場所に十分気を配ってください。

水の事故

 主なケースとしては、風呂場での転落や、洗濯機、水槽、ベビーバスなどでの事故が考えられます。
 短時間でも、子どもを浴室に置いて外に出ないようにしましょう。浴槽によじ登って溺れる、つかまり立ちをして転倒するなどの事故が起こっています。浴槽のふたは入浴の直前にはずし、入浴中は赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。入浴後は浴槽のお湯を抜き、浴室のドアは開け放しにせず、子どもが一人で浴室に入れないよう浴室のドアの鍵をかけておきましょう。

その他の事故(遊具による事故など)

 幼児期に入ってよちよち歩きが始まると、親の目が届かなくなりがちになり、様々なケースの事故が起こります。  家や車のドアに指をはさむ事故、ジャングルジムなどの遊具による事故、階段での事故、自転車による事故などが考えられますので十分気を配ってください。
 幼児期の死因の第1位は不慮の事故です。子どもは好奇心が旺盛で動きが活発なため、歩行中でもいろいろなものに関心を示します。また、子どもの目の高さは大人より格段に低いため、視界が限られます。そうした子どもの特性を理解して事故防止に努めましょう。

※チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)は以下のHPからダウンロード可能です。
「東京都版チャイルド・ビジョン」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/shussan/nyuyoji/child_vision.files/childvision.pdf
(東京都福祉保健局少子社会対策部製作)


注意が必要な食べもの

はちみつ
 乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にはちみつを与えることにより、発症する場合が多いと考えられています。この疾病は、新生児が正常に発育したあと便秘が続き、吸乳力が低下し、泣き声も弱くなり次第に全身の筋力も低下し、重症では死に至ることもあります。乳児ボツリヌス症予防のために、はちみつは満1歳までは与えないでください。
こんにゃく入りゼリー
 こんにゃくゼリーは弾力性があり、そしゃく力の弱い小さな子どもが食べるとのどに詰まるおそれがあります。乳幼児には絶対に与えないようにしてください。

食物アレルギー

 食物アレルギーとは、食物によって起こるアレルギー症状で、多くは、食物に含まれるたんぱく質などの物質が消化管から吸収されて引き起こされます。
 食物アレルギーの症状として、皮膚の赤みやかゆみなどの皮膚症状が多く見られます。
 その他にも口・瞼の腫れ、咳や喘鳴などの呼吸器症状、腹痛や下痢などの消化器症状があります。
 また、いくつかの症状が同時かつ急激に出現する状態をアナフィラキシーといい、その中でも、血圧や意識の低下を来した状態をアナフィラキシーショックと呼び、直ちに対応しないと生命に関わる重篤な状態になります。
 家族にアレルギー疾患の既往歴がある、またはすでに発症している場合は、医師に御相談ください。

中毒事故が発生した時は

 (公財)日本中毒情報センターでは、たばこ、家庭用品、医薬品や動植物の毒などによる急性中毒の緊急の相談(問い合わせ)に24時間体制で応じています。なお、「中毒110番」では、食中毒(細菌性)、慢性の中毒、小石、ビー玉などの異物誤飲については受け付けていませんので、最寄りの医療機関にご相談下さい。

[中毒110番] (公財)日本中毒情報センター
 大 阪 TEL:072-727-2499 毎日24時間(年中無休)
 つくば TEL:029-852-9999 毎日9~21時(年中無休)
[たばこ専用電話]
 TEL:072-726-9922 毎日24時間(テープによる情報提供)

子どもを事故から守る!プロジェクト