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更新日:2010年11月30日
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第6章 PTAの活動内容
PTAは、どのような活動を、どのように進めていったらよいのでしょうか。
PTAの活動内容について、日本PTA全国協議会編『八十年代のPTA像』等をもとに考えてみましょう。
1 親と教師の協力
従来、親の側には、教育の問題やPTA活動について学校依存の傾向が強くみられました。また、学校側もややもすると閉鎖的な慣行や雰囲気があり、学校の抱える課題や現状を地域に知らせることが少ない傾向が見られました。しかし、これからの時代を生きる親と教師には、家庭・学校・地域社会を広い視野で捉える姿勢が求められています。
親は家庭教育の責任者として、教師は学校教育の専門家として、互いに自立しつつ、親は教師によって磨かれ、教師は親によって磨かれるという、相互研鑽の関係が理想となります。
2 学校教育の理解と振興
親は、学校の教育方針、重点目標、具体的方法等を十分理解することによって、それぞれの家庭において学校教育に協力することができ、家庭教育の効果を上げることができます。そのため、親は、授業参観や懇談会に出席したり、学級PTA、学年PTA、地域PTAの活動に積極的に参加する等、学校教育の理解を深めることが大切になります。
また、学校は親や地域に対して、教育方針等をわかりやすく示すことが求められます。
3 家庭教育の理解と振興
家庭は、親と子どものふれあいを通して、子どもの基本的な生活習慣や望ましい生活態度を培い、生き方の原型を形作る場所です。家庭教育が不十分では、子どもの健全育成は望めません。
しかし最近は、家庭教育に自信を失い、社会環境の急激な変化にどう対応したらよいか迷っている親が多くなっています。また、家庭の行うべきしつけを学校に押しつけたり、過保護・過干渉に流されたりする現象も目立っています。
PTAは、このような状況を的確に捉え、家庭の役割は何か、家庭教育を活性化するためにはどのような方策が必要かを考え、家庭教育に関する研修会、講演会、自主研修等を行うことが大切です。
また、PTA活動は、男女共同参画社会へ向けてのモデルともなるべき活動です。ややもすれば、母親が活動の中心を担い、父親の参加が少ない状況が見られますが、父親が保護者として共にPTA活動に参画すること、またその姿を子どもたちに示すことが大切です。
4 校外における生活指導、教育環境の改善・充実
PTAは、学校と協力し、学校の教育方針に基づく各種のパトロール、交通安全に関すること等、生活指導の活動を実施しています。
また、PTAには、校外における児童生徒の生活の安全を確保するため、不良出版物への対策、遊び場の確保等の物的環境や指導者育成、地域の人々同士の明るい人間関係の醸成等の役割が期待されています。
さらに、学校週5日制が実施される中で、地域の教育力を充実させるための地域に根ざした多様な地域活動にPTAが積極的にかかわることも大切になっています。
5 会員相互の学習
PTAは、親と教師が「子どもの幸せを願い、子どもの幸せを図る」ために結びついた団体です。従って、よりよい親、よりよい教師をめざして充実した研修活動をすることが求められます。上述の活動内容を充実させるためにも、PTAは会員に対して教育的素材と学習の機会を豊富に用意することが大切です。
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