フォトとちぎ2012春号
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腕や手の可動範囲が大きいHRP-4人間サイズで、立ち上がり動作が可能なHRP-22012とちぎ4腕や手の可動範囲が大きいHRP-4ペットボトルとカップを持つHRP-4人間サイズで、立ち上がり動作が可能なHRP-2 川田工業㈱芳賀事業所(栃木県芳賀郡芳賀町)は、1987年に日本発の新しいヘリコプターメーカーを目指して事業をスタートしました。しかしながら、同社のヘリ開発計画が凍結となり、最先端研究開発のアウトソーシング技術集団として再出発しました。そのひとつとして1999年、東京大学で進めていた研究用二足歩行ロボットのハードウェアの受注が同社のロボット事業のきっかけになりました。2000年、この実績をもとに、経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」プロジェクト(HRP)に参画。屋外で人間との共同作業を想定したロボットの開発に取り組みました。開発には、凹凸のある不整地歩行や倒れても自分で起き上がれるなどの厳しい条件が付けられました。わずか2年間でHRP‐2「プロメテ」を完成させ、研究機関向けにリースをはじめました。2010年にはさらに最新モデルのHRP‐4を開発。身長151㌢、体重39㌔で、さらなる軽量化と低価格化を実現しました。 同社は、これまでに得た開発のノウハウを生かし、人間の生活空間で働き、生活を豊かにしてくれるロボットの実現めざして取り組みを進めています。生活を豊かにするロボットを川田工業㈱

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