第2部 環境の状況と保全に関して講じた施策

第2章 人と自然が共生する潤いのある地域づくり

第5節 みどりづくり活動の推進

1 県土緑化の推進

(1) 第3次栃木県緑化基本計画による緑化の推進

「第3次栃木県緑化基本計画」に基づき、地域の自然的特性を生かし、人とみどりとが調和したみどりづくりを進め、「みどりを造り育てる」「みどりを守る」「みどりを学ぶ」を柱として、多様な緑化施策を総合的かつ計画的に実施し、県土緑化の推進を図った。

(2) 普及啓発によるみどりづくり活動の促進

春・秋季緑化運動期間を中心として、益子町での県植樹祭(参加者約800名)や苗木配布会(県内67会場)の開催、みんなの森づくり活動(3回参加者延べ116名)などを実施し、みどりづくりに関する普及啓発を行った。

図2−2−6 みどりづくりのイメージ

図2−2−6 みどりづくりのイメージ
(3) 第4次栃木県緑化基本計画の策定

「第4次栃木県緑化基本計画」を18年3月に策定し、基本目標を「みどり豊かな郷土“とちぎ”を次の世代へ」、また、それを実現するための基本方針を、県民やボランティア、NPO、企業、行政などが連携・協力した“協働”によるみどりづくりを進める「200万県民参加によるみどりづくり」とした。

みどりづくりを進めるに当たり、「みどりに親しみ学ぶ」「みどりをつくり育てる」「みどりを守り引き継ぐ」を柱として、みどりのエリアを『街』『里』『山』に区分し、それぞれの現状・課題を分析してみどりづくりの取組を展開していく。

また、より多くの県民がみどりづくり活動に容易に参加できる環境を整えるため、ボランティアのネットワーク化など、みどりづくり推進体制の充実を図っていく。(図2−2−6)

2 緑化推進体制の充実

(1) 緑づくり人材バンク事業

森林や緑づくりについての専門的な知識・技術を持つ人材や、ボランティア活動を実践する人材などを登録・紹介する緑づくり人材バンク(登録者141名)の活用を図り、みどりづくり活動の活性化を図るとともに、みどりに関する様々な分野の指導者や活動グループのリーダー的人材の育成を図っている。

(2) 緑の少年団の育成

森林での学習活動や地域の奉仕活動、レクリエーション活動を通して、自然や人を愛する心豊かな人の育成を目的とした緑の少年団が191団、36,072名で組織され、自主的な活動が展開されている。とちぎグリーンキャンプ(参加者68名)などの交流会や緑の少年団の活動助成などを実施している。

また、学校環境緑化などのコンクールを開催し、緑化意識の高揚を図るとともに、みどりづくり活動への参加を促進した。

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