栃木県地域新エネルギービジョン

新エネルギーの概要

その他排熱利用(工場排熱・変電所排熱)

 その他排熱利用とは、今まであまり利用されていなかった工場や変電所、ビルなどからの排熱を熱源として有効に利用しようというものです。
最近の利用形態は、余った熱を周辺の地域や事業所に供給する地域熱供給が主流となっています。本県においても、宇都宮中央地区においてビル・変電所排熱を利用した地域熱供給が行われています。

(システムのメリット)

  • ヒートポンプにより未利用エネルギーを有効活用することから、二酸化炭素等の温室効果ガスの抑制に効果がある。

  • 工場排熱の場合、工場の設計段階から低温から高温まで効率よくカスケード(段階的)利用できるシステムにすれば大きな効果が期待できる。

(システムの課題)

  • 熱供給配管整備等のイニシャルコストの高さ、熱源から需要地までの距離の長さ、熱源の不安定性、熱源と熱需要との時間的ミスマッチなどを考慮する必要がある。

◆ 宇都宮中央地区における変電所排熱を利用した地域熱供給
〈事業の概要〉
宇都宮中央地区における地域熱供給事業は、変電所から出る排熱を高効率の熱回収型空気熱源ヒートポンプと大型の蓄熱槽を組み合わせた「蓄熱式ヒートポンプ」を利用して回収し、供給エリア内の需要家に熱を供給しています。