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県内企業の声

三菱ふそうトラック・バス株式会社 喜連川研究所

企業名 三菱ふそうトラック・バス株式会社 喜連川研究所
住所 〒329-1411
栃木県さくら市鷲宿4300
TEL お問い合わせ先は、ホームページをご覧ください。
ホームページ http://www.mitsubishi-fuso.com/
※クリックすると別ウィンドウで開きます

昭和7年(1932年)にB46型バス「ふそう」を製造してから約80年。現在、アジア・中近東をはじめとして世界中に認知されているブランドへと躍進し、品質・効率性、そして環境調和を念頭に、お客様に信頼されるトラックとバスを提供する三菱ふそうトラック・バス株式会社 喜連川研究所様をお訪ねし、お話を伺いました。

主な事業内容について



【試作車の組立作業】


【エンジン試験の準備作業】

 三菱ふそうトラック・バス株式会社 [以下、三菱ふそう] は、ダイムラー社の一員であります。
 ダイムラーの商用車部門の中核を担うのが、欧州市場を中心に活躍するメルセデス・ベンツ、北米市場を中心に活躍するフレートライナー、そして日本・アジアを中心に活躍する三菱ふそうです。

 三菱ふそうは、ダイムラーの商用車部門の中で、主に小型トラックの開発を担い、2017年には世界で初めて電気小型トラックの発売を開始しました。また、技術面では、ダイムラーと協業し最新鋭の技術を商品開発に活かしています。現在世界170か国以上にトラックとバスを販売し、ダイムラーの商用車部門の中で中心的な役割を担っています。
 特に三菱ふそう喜連川研究所 [以下、喜連川研究所] は、三菱ふそうの中で研究と開発を担当しており、製品の開発にあたり非常に重要な位置づけとなっております。

 喜連川研究所は、昭和55年(1980年)にトラック・バスのテストコース施設として世界最大級の規模を誇り開所しました。
 その後、ABS試験路・電波試験棟・エンンジン研究棟・駆動試験棟など数々の試験設備を増設し、今日では潤沢に研究・開発試験を行える環境になっています。
 また、トラック・バスに求められるニーズに応えるために、エンジンなどのコンポーネントの先行研究や実車走行、台上ベンチによる機能・性能・耐久信頼性試験などをおこなっています。

 一方、世界中のユーザの皆様に安心してトラック・バスを使っていただけるよう、平成25年(2013年)10月には、国内外のディーラ向けの研修・教育拠点としてFUSOアカデミー「喜連川トレーニングセンター」を喜連川研究所内に開設しました。

企業にとっての栃木県の立地環境について

 喜連川研究所の開所にあたりましては、テストコースを作る上で広大な土地が必要であったことと、開発の拠点である川崎市からも遠すぎない場所の条件を満たしてくれたのが、このさくら市喜連川であり、選定されました。
 また、平成15年(2003年)にダイムラー社の一員になったことから、年々外国からの訪問者が増えましたが、成田や東京からは高速道路や新幹線も整っており、メリットを感じております。
 さらに、2015年には、JR宇都宮線と高崎線の東海道線との相互直通運転が実現したことにより、本社のある川崎市との往来がさらに便利になりました。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて

【電気小型トラック"eCanter"】

 ここは研究施設のため、生産を行っていませんが、喜連川研究所で研究や各種試験を経たことにより、製品として市場に送り出していますので大きな意味で三菱ふそうのトラックやバスは、栃木県産と言えます。

 2017年に発表、発売した電気小型トラック「eCanter」は、自動車メーカーとして世界で初めて量産に成功した電気トラックです。2018年より米国、欧州、日本のお客様に納入を開始しています。二酸化炭素、窒素酸化物等を排出せず、騒音や振動が通常のディーゼル車よりも少ないため、ドライバーの負担軽減と環境に優しいトラックとして高い評判を得ています。電気小型トラックの研究・開発も喜連川研究所で行われました。
 これからも喜連川研究所では,暮らしの中で活躍する車両の研究・開発を実施してまいります。
 日本国内だけでなく、欧州各国他にも販売していきますので、これからも喜連川研究所の活躍をご期待ください。

地域貢献活動について

 喜連川研究所では、トラック・バスのユーザ様を始め、近隣小学校や地域諸団体などの見学受け入れを実施しており、より多くの方々に喜連川研究所をご紹介したいと思っています。
 特に小学5年生の社会科見学などの受け入れを拡大するよう近隣市町の小中学校に見学のご案内を送付し実施しています。
 また、エコカーやソーラーカー、マイレージマラソンなどの自動車競技に参加する近隣の高校生や全日本学生フォーミュラーに参加する大学生などにテストコースでの試走の協力をしています。

 更に平成25年(2013年)3月には、地元さくら市教育委員会と共催で「2013 フェスティバル 〜はたらく車を体験しよう!〜」と題し、ファミリーイベントを喜連川研究所にて開催しました。
 当日は、消防車、トラックなどの展示やテストコース試乗など、地元さくら市や近隣市町を初め隣県などからも5,000人を超える来場者で大変好評をいただき賑わいました。

県民に対して一言

 ここ喜連川研究所で研究開発、各種試験を経て安全性や環境への配慮など織り込んだトラック・バスが実用化されている事を地域社会の方々へお伝するためにも、学校・諸団体の見学受入を実施し、多くの方にご来所頂き、交流を図っていきたいと考えています。
 また、喜連川研究所で数年に一度程度ですが、イベントを開催しています。その際には、是非とも足を運んでいただければと思います。

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