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県内企業の声

GKNドライブラインジャパン株式会社 本社

企業名 GKNドライブラインジャパン株式会社 本社
住所 〒328-8502
栃木県栃木市大宮町2388番地
TEL 0282-27-1111
ホームページ http://www.gkn.com/driveline/jp/about-us/Pages/default.aspx
※クリックすると別ウィンドウで開きます

車両性能を向上させることによって付加価値を生み出すシステムソリューションを提供し、世界をリードする自動車用駆動系部品のサプライヤー、GKNドライブラインジャパン株式会社様。
今回は栃木市にある本社様をお訪ねし、代表取締役社長 アダム タウイグ様にお話を伺いました。

主な事業内容について

【 ドライブシャフト 】

【 栃木工場 】

 当社は自動車駆動系部品の開発・生産を主な事業としており、世界33ヶ国、従業員数51,000人を擁する、英国に本社を置くグローバルカンパニー、GKNグループの自動車部門であるドライブラインに属する日本法人です。
 国内5拠点、従業員数1,350名のうちの約900名が、栃木市にある2事業所で働いています。

 当社は、エンジンやモーターからタイヤまで動力を伝える部品を主に取り扱っております。
 具体例をひとつ挙げますと、ドライブシャフトの一部である「等速ジョイント」という部品があります。自動車が走行する時にはバウンドしたり、角度がついたりと様々な状況がありますが、どのような状況でも常に一定の速度でタイヤを回さないとスムースには走れません。「等速ジョイント」はそういった部分の動力伝達部品で、当社の製品は世界でもトップクラスのシェアを誇ります。

 栃木県内で、開発から生産、販売までの機能を集約し、グローバルに展開している企業としては、当社は極めてユニークで貴重な自動車部品メーカーであると思います。

企業にとっての栃木県の立地環境について

 栃木県内には、国内の主要自動車メーカーの研究所や生産拠点が多く存在しているため、各自動車部品メーカーにとってはビジネスを進める上で良い立地環境にあると思います。
 当社は、栃木市大光寺町に、大規模なプルービンググラウンド(テストコース)を完備し、自社製品の実車の性能試験を行うほかに、自動車関連企業様にもコースをご利用頂いております。東北自動車道や北関東自動車道のICに近いロケーションのため、関東一円からお越しのお客様はスムースに来社されます。
 物流の面でも、高速道路を利用してサプライヤー様からの納品もあります。そういった意味では、当社だけでなく、お客様から見てもアクセスしやすく良い立地条件かと思います。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて




【 EMCD 】



 ここ栃木で、開発、製造されている「EMCD(Electro-Magnetic Control Device)©」
はオンデマンド4WDの従駆動輪への駆動力伝達装置であり、電子制御によって車両の走行状態に応じて、最適な駆動力配分を行い、車両の走破性・発進性・旋回安定性を向上します。
 また、駆動系の小型・軽量化を実現し燃費性能改善にも貢献します。電磁クラッチで多板クラッチを締結して駆動力を車輪に伝達する動力伝達装置を製造販売しているのは、世界中でもわずか数社で、その中でGKNのシェアは約3割です。
 当製品は、ハイブリッド車、電気自動車への適用も検討されており、自動車以外にも、動力伝達が必要な車両、装置への適用が可能です。

 その他の当社製品に関しても、現在まで培ってきた技術を駆使し、性能・品質を含め世界でもトップクラスのシェアを誇っており、国内の自動車用駆動系部品のサプライヤーの中でもナンバーワンだと思っております。


【 プルービンググラウンド 】

 また、自動車部品メーカーとしてプルービンググラウンドを所有しているのも特色です。整備場など充実した設備のもと、あらゆる路面環境を想定した本格的なコースで、実車による製品の評価試験を行うことで品質の向上・維持に努めております。プルービンググラウンドは自動車メーカー様の研究成果の確認や、ディーラー様の試乗イベントなどに利用していただくこともあります。

地域貢献活動について


【 プロジェクションマッピング 】


【 サマーフェスティバル 】

 当社は、ワークライフバランスの推進活動や身体障害者の雇用、男女共同参画への取り組みとして育児休業制度の導入や、社員が地域のボランティア活動に積極的に参加できるように「ボランティア休暇制度」を設けるなどの取り組みに力を入れており、社員活動を支援しています。

 地域への貢献活動としては、毎週1回の周辺地域の清掃活動や栃木市社会福祉協議会へのチャリティー募金を行っています。併せて、市内の福祉施設への各種支援を行っています。

 当社では40年以上継続して本社栃木工場のグランドでサマーフェスティバルを開催しており、模擬店販売や工場建屋を使ったプロジェクションマッピング、その他たくさんのアトラクションを企画し、毎年大勢の近隣のみなさまがご来場し、祭りを楽しんで頂いております。

 また、プルービンググラウンドを、高校生のソーラーカー記録会や電気自動車大会などに開放し、教育面の支援活動にも積極的に取り組んでおります。

 環境面では、燃費改善・高効率化・小型軽量化など環境への負荷をかけない製品の開発に力を入れておりますし、GKNグループ全体では、生産活動上でのCo2排出量、エネルギー使用量をグローバルな規模でチェック体制をとって削減しております。

県民に対して一言


【 代表取締役社長 アダム タウイグ 様 】

 昨今、日本の自動車産業は、環境の変化に伴い、厳しい時期を迎えておりますが、こうした状況の中でも日本が世界で戦っていくには自動車産業というのは非常に重要な基幹産業であると思います。現在、世界中でおよそ8,700万台の自動車が製造されておりますが、その内の1/3は日本ブランド車で、ここ日本で基礎設計は行われています。
 県民の皆さまの中でも特に若い方には是非、日本の自動車産業は世界にどう向かって発展していくのか興味を持っていただいて、できるだけ多くの方が、「自動車業界で働いてみよう」と思ってくれることを強く期待します。
 当社は外国資本の企業ではありますが、当社で製造している製品はあくまでも日本の製品ですし、その大半を国内の自動車メーカー様に納めております。そういう意味では、当社はユニークな企業であると思いますが、これからも、日本そして栃木県の産業界の発展に貢献できるよう企業努力を続けていく所存です。

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