重要なお知らせ
2025年3月6日発表
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県及び下野市による地下水質調査(第1回)により、下野市下古山地内の井戸から「PFOS(ピーフォス)及びPFOA(ピーフォア)」が地下水の暫定指針値(以下「指針値」という。)を超過して検出されました(令和7(2025)年1月29日公表、周辺住民に周知)。
このため、県及び下野市が、当該井戸の周辺において、地下水質調査(第2回)を実施した結果、指針値の超過が確認されましたので、周辺住民に対して、周知を行っています。
今後、第2回調査で指針値の超過が確認された井戸の周辺において、地下水質調査(第3回)を実施します。
1 県及び下野市による地下水質調査結果(第2回)及び宇都宮駐屯地井戸の自主検査結果
下野市上古山及び下古山地内で調査(第2回)した10井戸のうち、1井戸(上古山地内)で指針値を超過して検出されました(59ng/L 指針値:50ng/L以下)。
また、2月28日、陸上自衛隊宇都宮駐屯地から、「防衛省・自衛隊においては、隊員等の飲料水の安全確保の観点から、過去飲用水として使用していた井戸及び都市給水を水源とする水道水を対象にPFOS及びPFOAの水質検査を行っており、宇都宮駐屯地において水質調査を実施したところ、駐屯地内の1井戸から112ng/Lが検出された」との情報提供がありました。
2 飲用対策等
(1) 第2回調査で指針値の超過が確認された井戸の利用者に対して、井戸水の水質検査の実
施や下野市の水道水に係る対策等について、お知らせしました。
(2) 周辺住民に対し、自治会を通じて、井戸水の水質検査の実施や下野市の水道水に係る対
策について、周知を行っています。
※ 下野市の水道水(上水道)に係る対策等について
令和7(2025)年2月、下野市による石橋第2配水場(配水区域:上古山及び下古山(一部))の水道水の検査の結果、暫定目標値を超える「PFOS及びPFOA」が検出されたため、市が臨時給水所の設置等の対策を行っています。
3 県の今後の対応
第2回調査で指針値の超過が確認された井戸の周辺において、地下水質調査(第3回)を実施します。
※ 県では、これまで、令和6(2024)年11月及び12月、宇都宮市が、市内の井戸から、「PFOS
及びPFOA」が地下水の指針値を超過して検出されたことを公表したことを受け、隣接する下
野市内の地下水質調査等の対応を進めています。
<参考>
(1) 指針値について
PFOS及びPFOA(合算値):50ng/L以下(水道水の暫定目標値と同じ値)
※ 体重50kgの人が一生涯にわたって毎日2リットルを飲用したとしても、健康に悪影響
が生じないと考えられる水準を元に国が設定したもの。
(2) ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)について
・有機フッ素化合物(PFAS(ピーファス))の一種で、化学的に極めて安定性が高く、また、難分解性のため、長期的に環境中に残留すると考えられている。
・2000年代はじめごろまで、さまざまな工業で利用されており、私たちの身の回りの製品を作る際にも使われていたが、2009年以降、環境中で残留性や健康影響の懸念から、国際的に規制が進み、現在では日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されている。
・健康面への影響としては、コレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されているが、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのか、確定的な知見は無い。なお、通常の一般的な食生活(飲水を含む)では著しい健康影響が生じる状況にはないと評価されている。
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環境保全課 水環境担当
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