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環境保全型農業の推進
1 環境保全型農業の状況 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
化学肥料・農薬の過度の使用、家畜ふん尿の過剰施用や不適切な処理等により、周辺環境への悪影響が生じています。 このため温室効果ガスの一種であるメタン・亜酸化窒素の削減に向けた施肥や家畜飼養管理技術の改善、2004年末に全廃が決定している臭化メチルの代替防除技術の確立が求められています。 一方消費者の健康・安全志向等から、有機農産物や減農薬農産物等を求める声が高まっています。 平成11年度現在、環境保全型農業推進方針を策定した市町村数は、22市町村(策定率46%)と関東平均(40%)をやや上回っています。 (1) 畜産環境苦情の経年的発生状況 発生数を経年的にみると、平成11年度はやや増加しましたが、昭和60年度以降減少傾向にあります。 図3−4−1 畜産環境苦情の発生状況(家畜別) (2) 苦情の種類別畜産環境汚染問題発生状況 苦情の種類別では、悪臭関連(57%) が特に多く、次いで水質汚濁関連(27%) となっており、苦情が悪臭、水質汚濁に集中している傾向が認められます。(図3−4−2) 図3−4−2 苦情の種類別発生状況
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2 環境保全型農業の推進 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(1) 環境保全型農業の推進 平成6年3月に「栃木県環境保全型農業推進基本方針」を策定し、次の4項目を柱に環境に調和した農業を積極的に推進することとしました。 ○ 土づくりの推進 環境保全型農業の普及啓発を図るため、生産者・農業団体等の取組の支援、消費者に対するPRを実施します。
(2) 畜産経営環境保全対策の推進 畜産経営による環境汚染問題は、経営の存続や畜産業の発展に重大な影響を与えることから、家畜ふん尿の適切な処理・利用により環境汚染を未然に防止し、畜産経営の健全な発展を図るため、「環境保全型畜産確立基本方針」に沿って、次のような畜産経営における環境対策の推進に努めています。 ○ ふん尿の適正な処理と畜産農家・耕種農家の有機的連携による農地還元の推進 (3) 畜産経営環境保全対策の指導 各農業振興事務所ごとに県関係機関、市町村、農協等の関係団体を構成員とする「地方畜産振興協議会」を設置し、次のような指導等を行っています。 ○ 環境問題の発生状況等の実態調査 (4) 環境の保全に対する助成等
表3−4−1 畜産環境対策の施設、機械整備に対する事業実施状況
表3−4−2 農業近代化資金(畜産関係公害防止機械・施設)の融資状況
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