トップ > 環境 > 環境保全・温暖化対策 > 環境保全 > とちぎの環境 > 計画・報告書等(環境資料アーカイブ) > 環境の状況及び施策に関する報告書(環境白書)  > 平成12年度環境の状況及び施策に関する報告書(要約)

環境学習・普及啓発活動の推進

 

1 環境学習の推進

(1) 環境学習推進体制の整備                                                    

 今日の環境問題を解決していくためには、県民一人ひとりが環境との関わりについて理解と知識を深め、日常生活や事業活動において環境に配慮した行動を実践して行くことが大切であり、すべての県民を対象に体系的、効果的な環境学習を進める必要があります。
 そのため、平成12年度に「栃木県環境学習推進指針(仮称)」を策定し、現在関係機関や学習施設等で行われている各種の環境学習の体系化や総合的な環境学習の推進体制の整備を図ります。


(2) 環境学習推進事業の充実                                                    

 児童・生徒をはじめとする県民の環境学習への取組を支援するため、学習機会や教材の提供、指導者の派遣など各種の事業を実施するとともに、環境学習情報の提供を行いました。
 なお、事業実施に当たっては、平成元年度に創設した「栃木県地域環境保全基金」(平成11年度末現在4億850万円)の収益金を活用しました。

 

 

 

@  環境読本「とちぎのかんきょう」の配付及び指導者研修の実施
 環境教育用副読本「とちぎのかんきょう」を作成、県内の小学校5年生全員に配付するとともに、効果的な活用を図るため、指導教員を対象として研修会を開催しました。
 平成12年度は、この研修会を県総合教育センターにおける特別講座として位置づけ、研修対象人数の拡大と内容の充実を図ります。
A  環境学習ガイドブックの発行
 県内各地域・各施設で行われる環境学習関連の講座、イベントなどの情報を集約した案内用冊子を作成し、公民館、図書館、学校等に配付して、県民の自主的な環境学習への取組の促進を図りました。
B  環境学習アドバイザー事業の実施
 環境に関する各分野の専門家29名を「環境学習アドバイザー」として委嘱し、住民や民間団体の主催する環境保全の講習会や学習会等に派遣し、県民の自主的な環境学習を支援しました。
 平成12年度は、新エネルギーなどの新たな分野の専門家を加えた31名に委嘱し、事業の拡充を図ります。
C  自主的な環境保全活動への支援
 児童・生徒の自主的な環境学習、環境保全活動の場である「こどもエコクラブ」は、本県において55クラブ、約千人の会員が活動しています。
 その活動の一層の充実を図るため、こどもエコクラブ活動コンテストにおいて創意・工夫にあふれた活動を表彰するとともに、各クラブの活動状況を記録した報告書を作成して、学校ほか関係機関に活動を紹介しました。
 また、家族で楽しみながら環境を学ぶ「親子環境ウオッチング」を県内2カ所で開催し、体験学習を通して環境への理解を深める活動を推進しました。
 平成12年度もこどもエコクラブの活動支援や環境に関する体験事業を実施し、県民の環境への理解と認識を深めていきます。
D  県民への環境学習機会の提供
 県保健環境センターは、来所者及び関係団体等を対象に、各種の講演会や施設の見学等を行うとともに、「環境学習ライブラリー」や「環境学習アドバイザー」の派遣などにより、自主的な環境学習に対する支援を行いました。
 県消費生活センターは、一般消費者が簡単な実験を通して身近な環境問題に関心を持ち、消費生活の面から環境を守ることを目的としたセミナーを実施しており、平成11年度は、種々の団体や個人に対して21回、延べ人数528名を対象に実験やセミナーを実施しました。
 平成12年度も同様に公開講座やセミナーを実施します。

 

2 普及啓発活動の推進

(1) 環境保全活動に関する普及啓発活動の実施                             

 環境の日を含む6月を「環境月間」として、環境の保全を推進するための運動が全国的に行われています。
 本県でも県民の環境への興味、関心を喚起するため、市町村や関係団体の協力を得て、環境展、環境美化運動及び統一美化キャンペーンなど各種環境月間関連事業を実施しました。
 また、県民の環境保全意識を高めるため、テレビ、ラジオなど各種メディアを通した広報活動を実施するとともに、環境についてわかりやすく説明した情報誌「とちぎエコ通信」を10月と2月に発行し、県民利用施設等に配付しました。
 なお、イベント等を通して県民の環境への興味、関心を喚起するため、県、宇都宮市及び環境保全団体等で組織するクリーンアップフェアにおいて次の事業を開催しました。
(図5−2−1)
 さらに、環境保全団体提供のテレビ番組制作を行い、行政、事業所、県民の行う環境保全活動を紹介するとともに、環境保全を呼びかける内容のテレビコマーシャルを作成、放映しました。
 平成12年度においても、各種イベントをはじめ、各種メディア、情報誌等を通じて、県民の自主的な環境保全活動への参加を呼びかけていきます。

表5−2−1 11年度環境保全関係イベント

事 業 名 場  所 概        要
環   境   展 上河内町
6月6日
・環境の保全に係る各種の展示
ソーラーカーレース 栃木市
8月22日
・ソーラーカーによる競技と太陽エネルギーについての展示
クリーンアップフェア'99 宇都宮市
10月9日〜10日
・環境保全、ごみ減量化の普及啓発に係 る展示
・リサイクル演劇
・新エネルギー財団との共催による幼児 向け演劇 等

(2) 環境に関する情報の提供                                                   

 本県の環境の現状と環境保全施策について、「環境の状況及び施策に関する報告書(環境白書)」により県民に公表した。
 平成12年度は、さらに、環境に関する情報を県民の必要とする時に適時提供できるようホームページを開設して、情報提供体制を整備します。


目次へ戻る