トップ > 環境 > 環境保全・温暖化対策 > 環境保全 > とちぎの環境 > 計画・報告書等(環境資料アーカイブ) > 環境の状況及び施策に関する報告書(環境白書)  > 平成13年度環境の状況及び施策に関する報告書(要約)

騒音・振動・悪臭の状況

 

1 騒音の状況


(1) 一般居住環境騒音                                                                           

 騒音に係る環境基準の達成状況を把握するため、県及び市町村で「道路に面しない地域」及び「道路に面する地域」の騒音を測定しました。

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 道路に面しない地域
 県内28地点で測定を実施しましたが、すべての時間区分で環境基準を達成したのは24地点(達成率85.7%)でした。
 地域類型別にみると、A類型(住居専用地域)では7地点すべてが達成、B類型(住居系地域)では14地点のうち10地点(71.4%)が達成、C類型(商・工業系地域他)では7地点すべてが達成しました。
 また、時間区分別にみると、昼間(6:00〜22:00)は28地点のうち27地点(96.4%)が達成、夜間(22:00〜6:00)は28地点のうち24地点(85.7%)が達成しました。(表2−4−1)

A

 道路に面する地域
 県内63地点で測定を実施しましたが、すべての時間区分で環境基準を達成したのは25地点(達成率39.7%)でした。
 地域類型別にみると、A類型(住居専用地域)では5地点のうち3地点(60.0%)が達成、B類型(住居系地域)では20地点のうち7地点(35.0%)が達成、C類型(商・工業系地域他)では38地点のうち15地点(39.5%)が達成しました。
 また、時間区分別にみると、昼間(6:00〜22:00)は63地点のうち35地点(55.6%)が達成、夜間(22:00〜6:00)は63地点のうち27地点(42.9%)が達成しました。(表2−4−1)

表2−4−1 環境基準の達成状況

地 域 類型調 査
地点数
いずれの時間
区分でも達成
した地点数(割合)
時間区分毎の達成地点数
昼    間
(6:00〜22:00)
夜     間
(22:00〜6:00)

道路に

面しな

い地域

 

A


7(100.0%)

 7(100.0%)

7(100.0%)

B

14

10( 71.4%)

13( 92.9%)

10( 71.4%)

C


7(100.0%)

7(100.0%)

7(100.0%)


28

24( 85.7%)

27( 96.4%)

24( 85.7%)

道路に

面する

地 域

 

A


3( 60.0%)

4( 80.0%)

3( 60.0%)

B

20

7( 35.0%)

11( 55.0%)

8( 40.0%)

C

38

15( 39.5%)

20( 52.6%)

16( 42.1%)


63
 

25( 39.7%)
 

35( 55.6%)
 

27( 42.9%)
 

(注) 道路に面する地域の評価については、12年4月から原則として環境基準値を超過する戸数及び超過する割合を把握することにより評価する、いわゆる面的評価となったことから測定地点での評価は参考値である。

(2) 新幹線鉄道騒音                                                                              

 沿線市町で軌道中心から25mの15地点で調査しましたが、その結果は63〜78デシベルの範囲であり、環境基準を達成したのは1地点(6.7%)でした。
 なお、東日本旅客鉄道鰍ノおいて、当面の対策としてピーク騒音レベルを75デシベル以下とする対策(いわゆる「75ホン対策」)を講じているところですが、測定地点15地点のうち7地点(46.7%)で75デシベルを超過していました。

(3) 航空機騒音                                                                                    

 宇都宮市と共同で陸上自衛隊宇都宮分校周辺の3地点で調査しましたが、いずれの地点においても類型指定を行った場合に考えられる環境基準を超えていませんでした。

(4) 自動車騒音の常時監視                                                               

 騒音規制法第18条に基づく自動車騒音の常時監視を県内の54区間、道路延長77qについて実施しましたが、環境基準の達成状況は一般国道で93.1%、主要地方道で99.2%、一般県道で99.9%、54区間合計で98.5%の達成率でした。(表2−4−2)

表2−4−2 道路種別毎の環境基準達成状況


道 路 種 別

一般国道

主要地方道

一般県道

  計

住 居 戸 数

  1,639

  6,985

  2,698

 11,322

環境基準達成戸数

  1,526

  6,932

  2,694

 11,152

環境基準達成率
 

  93.1%
 

  99.2%
 

  99.9%
 

  98.5%
 

 

2 振動の状況


(1) 道路交通振動                                                                                  

 道路交通振動の実態を把握するため、県内14地点において主な国道・県道等の振動を測定しました。
 その結果、1地点で振動規制法に基づく道路交通振動の要請限度を超過していました。

(2) 新幹線鉄道振動                                                                               

 沿線市町で軌道中心から25mの7地点で調査しましたが、その結果は52〜62デシベルの範囲であり、指針値70デシベルを超える地点はみられませんでした。

 

3 悪臭の状況


 悪臭は、人の感覚や生活環境に左右されるいわゆる感覚公害です。
 都市地域の拡大による住居と悪臭発生源の接近や、生活環境の質的向上に対する欲求の高まりにより、これまで容認されてきたにおいが悪臭と感じられるようになってきています。
 12年度における悪臭苦情件数は181件で公害苦情件数の11.2%を占め、公害の種類別苦情順位では大気汚染についで第2位となっています。


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