公害についての苦情は、公害紛争に至る前に迅速、適切に処理することが重要です。
本県では、公害苦情を迅速かつ適切に処理するため、昭和61年に「公害苦情処理事務取扱要綱」を定め、対応しています。
(1) 県及び市町村における公害苦情の取扱状況
ア 公害苦情の受理件数
12年度に県及び市町村が受理した苦情は1,613件で、11年度に比べると、典型7公害(大気汚染、 水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌汚 染)はほぼ同数でしたが、典型7公害以外(日照 光害、不法投棄、害虫発生等)が若干増加したた め、総件数としては53件の増加となりました。 (図6−2)
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図6−2 公害苦情処理件数(12年度)
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典型7公害に関する苦情を種類別にみると、大気汚染、悪臭、騒音、水質汚濁の順となっています。
これら4種類で典型7公害苦情の約98%を占めています。(図6−3)
図6−3 公害の種類別苦情件数の推移
イ 発生源別の苦情件数
公害苦情件数を発生源別にみると、道路・空地・公園等がもっとも多く、次いで製造事業所、サービス業、工事業の順となっています。(図6−4)
図6−4 発生源別苦情件数(12年度)

(2) 警察における公害苦情の取扱状況
ア 公害苦情受理件数
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12年度中に県警察本部及び各警察署で受理した公害関係苦情件数は、603件(前年比約2.5倍増)で、うち騒音に関するものが440件(前年比約2.8倍増)と最も多く全体の約73%を占め、次いで廃棄物に関するものが122件で全体の約20%を占めました。(表6−2)
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表6−2 警察における公害苦情受理件数(12年度)
区 分
受理(処理)状況
|
大
気
汚
染 |
水
質
汚
濁 |
土
壌
汚
染 |
騒
音 |
振
動 |
地
盤
沈
下 |
悪
臭 |
廃
棄
物 |
そ
の
他
|
計
|
苦情受理件数 |
15 |
11 |
2 |
440 |
|
|
10 |
122 |
3 |
603 |
処
理
状
況
|
話し合い・斡旋 |
2 |
|
2 |
24 |
|
|
2 |
9 |
2 |
41 |
警告・指導 |
10 |
7 |
|
277 |
|
|
6 |
44 |
1 |
345 |
検挙 |
|
|
|
3 |
|
|
|
12 |
|
15 |
措置不能 |
|
4 |
|
129 |
|
|
|
11 |
|
144 |
他機関への通報 |
3 |
|
|
7 |
|
|
2 |
46 |
|
58 |
イ 騒音苦情の発生源別受理件数
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騒音苦情を発生源の種類別にみると、車両音が254件と全体の58%を占めました。
(表6−3)
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表6−3 騒音苦情発生源別受理件数(11年度)
区 分
受理(処理)状況
|
機
械
設
備
音 |
建
設
作
業
音 |
拡
声
器
音
|
人
声 |
楽
器
音 |
カ
ラ
オ
ケ
音 |
遊
技
音 |
車
両
音 |
そ
の
他 |
計
|
苦情受理件数 |
6 |
11 |
5 |
44 |
8 |
84 |
25 |
254 |
3 |
440 |
処
理
状
況
|
話し合い・斡旋 |
|
5 |
|
7 |
|
8 |
|
4 |
|
24 |
警告・指導 |
6 |
5 |
4 |
34 |
7 |
76 |
25 |
117 |
3 |
277 |
検挙 |
|
|
|
|
|
|
|
3 |
|
3 |
措置不能 |
|
|
|
|
|
|
|
129 |
|
129 |
他機関への通報 |
|
1 |
1 |
3 |
1 |
|
|
1 |
|
7 |
|