第3部 人と自然が共生する潤いのある地域づくり


第1章 自然環境の保全

第3節 河川等水辺環境の整備

 

うるおいのある水辺空間整備事業

 河川に清流と生物を呼び戻し、広く住民に親しまれる憩いの場として河川の有効利用を図るため、せせらぎのある水辺、親水、豊かな川づくりを実施している。
 また、水質の保全や改善を図るための河川浄化事業については、12年度から矢場川(足利市)において実施している。(表3−1−3)
 水と緑の広場を確保し、緑地、多目的広場、運動場、防災空間として河川敷の有効利用を図るため、低水路の整正や高水敷の造成などを行う河道整備については、那珂川(黒磯市・那須町)、行屋川(真岡市)が10年度に、湯西川(栗山村)は12年度に完了、15年度は13年度から着手された秋山川(佐野市)において引き続き実施している。

表3−1−3 国庫補助統合一級河川整備事業(河川環境整備)

河川名 地区名 着工年度

全体計画概要

14年度事業概要

備考
矢場川 足利市 12 河道浚渫 浄化施設
事業費 651,000千円
浄化施設工事
事業費 76,000千円
継続
秋山川 佐野市 13 河道整備 低水護岸
事業費 450,000千円
環境護岸の整備
護岸面積 510u
事業費 20,000千円
継続
 

地方特定河川等環境整備事業

 河川改修事業と併せて、緑地、公園、運動場等の整備を一体的かつ総合的に実施することにより、効率的な施設設備を実施している。15年度においては、那珂川(湯津上村・黒羽町)の外、4河川で実施した。

河川愛護運動

 昭和45年に、都市化の進展に伴う河川環境の悪化等により県河川愛護連合会が発足し、各市町村に河川愛護会が置かれた。これにより、地域住民や関係諸団体の協力によって、河川の清掃等の実践活動が活発に行われるようになり、河川美化の向上と河川愛護の啓発に大きな効果を上げている。
 15年度に実施した事業の概要は次のとおりである。
 栃木県河川愛護連合会の事業

7月1日〜7月31日までの1か月を河川愛護月間とし、7月7日の「川の日」を中心として、各市町村河川愛護会が主体となって河川の清掃等を実施した。また、全国統一の同月間用のポスター及びチラシを各市町村等に配布し、河川愛護思想の普及を図った。
河川愛護普及ポスターを募集し、優秀作品の表彰を行った。また、上位入選作品でカレンダーを作成し、各市町村等に配布した。
河川愛護普及用パンフレットを配布した。
テレビで河川愛護CMを放映することにより、河川愛護に対する認識の高揚を図った。

 

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