
本県では、水環境の保全に関する施策を総合的かつ体系的に展開するため、栃木県水環境保全計画(16年3月策定)に基づき、県民、事業者、民間団体及び市町村の参加と協力のもとに各種施策を実施している。
○基本目標1 きれいで安全な水を確保する
(現状と今後の取組方向)
・ 公共用水域の環境基準(BOD)達成率は、基準年が86%、15年度が92%と良好な状況が続いているものの、不規則な降水などの気象変動により、16年度は81%と達成率が低くなっている。
・ 16年度における生活排水処理人口の普及率は、68.4%で、基準年に比べて2.6%増加したものの、全国平均に比べ普及が遅れており、今後も、栃木県生活排水処理構想に基づき、市町村と協力して、下水道等の整備など生活排水対策の推進を図る。
・ 水道普及率については、目標達成に向け順調に推移しているが、全国平均96.9%を下回っており、更に普及促進に努める必要がある。
(目標達成状況の把握に関する指標)
指 標 名 |
基準年 |
現 況 |
目 標 |
公共用水域の環境基準(BOD)達成率(%) |
H14 |
86 |
H16 |
81 |
H20 |
100 |
生活排水処理人口普及率(%) |
H14 |
63.2 |
H16 |
68.4 |
H17 |
67.0 |
水道普及率(%) |
H14 |
92.6 |
H15 |
93.0 |
H17 |
93.2 |
○基本目標2 豊かな水を育む流域を保全する
(現状と今後の取組方向)
・ 工業用水使用量に占める回収水の利用割合は、81.2%で、基準年と比べて2.7%増加しており、工業用水の有効利用が進んでいる。
・ 保安林の指定面積や平地林の整備面積については、基準年と比べて増加しており、引き続き、間伐や下草刈りの実施など、保安林や平地林の整備を図る。
(目標達成状況の把握に関する指標)
指 標 名 |
基準年 |
現 況 |
目 標 |
工業用水使用量に占める
回収水の利用割合(%) |
H13 |
78.5 |
H15 |
81.2 |
H25 |
上昇 |
保安林の指定面積(民有林)(ha) |
H14 |
66,423 |
H16 |
68,181 |
H22 |
70,950 |
水土保全林の整備面積(ha) |
H14 |
5,200 |
H16 |
3,866 |
H25 |
上昇 |
平地林の整備面積(ha) |
H13 |
28 |
H16 |
75 |
H18 |
90 |
○基本目標3 生き物が息づく水辺を守り、人々とのふれあいを築く
(現状と今後の取組方向)
・ 親水性のある水辺空間の整備面積は、順調に増加し、潤いと安らぎのある水辺の創出が図られている。
・ 水辺生態系の健全性を確保していくための一つの指標であるメダカの生息地数は、ほぼ横ばいで推移しており、今後も現状の維持に努める。
(目標達成状況の把握に関する指標)
指 標 名 |
基準年 |
現 況 |
目 標 |
親水性のある水辺空間
の整備面積(ha) |
H14 |
331 |
H16 |
353 |
H22 |
418 |
自然公園等の地域指定面積(ha) |
H14 |
137,802 |
H16 |
137,802 |
H17 |
138,600 |
メダカの生息地数 |
H14 |
35 |
H15 |
34 |
H25 |
現状維持 |
○基本目標4 みんなが水環境づくりに参加する体制をつくる
(現状と今後の取組方向)
・ 自然ふれあい活動指導者の登録者数は、順調に増加しており、今後も、多くの県民が自然とふれあい、水環境の保全活動に参加できる体制を整備する。
・ 森林ボランティア登録制度による活動件数については、基準年と比べ減少しており、今後更に、広く県民の森林づくりへの参加を促進していく必要がある。
(目標達成状況の把握に関する指標)
指 標 名 |
基準年 |
現 況 |
目 標 |
自然ふれあい活動指導者登録者数(人) |
H14 |
223 |
H16 |
259 |
H17 |
250 |
緑化協力員(グリーンスタッフ)の養成人数(人) |
H13 |
20 |
H16 |
44 |
H17 |
110 |
森林ボランティア登録制度による活動件数(件) |
H13 |
19 |
H16 |
15 |
H23 |
60 |
|