IV 環境保全活動への積極的な参加

2 環境学習・普及啓発活動の推進

1環境学習・普及啓発活動の背景

県では、13年3月に「栃木県環境学習推進指針」を策定し、13年度から15年度にかけて、「明日をつくる子どもたちの環境学習プログラム」を作成するなど、学校や家庭、地域等における環境教育・環境学習の取組を推進しています。

また、国では、15年7月に公布された「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」に基づき、16年9月に、持続可能な社会づくりに向けた考え方や進め方、具体的施策を位置付けた基本方針を策定しました。

2 環境学習の推進

1 環境教育・環境学習の推進

社会生活や日常生活を営んでいくための基礎・基本を身につけつつある子どもたちの環境学習を推進するため、環境教育を担当する教員の研修を実施しています。また、県保健環境センターや県消費生活センター等の県民利用施設において、広く県民を対象とした講座や体験活動等、環境学習に関連する事業を実施するとともに、森林・林業・自然環境をより多くの県民に知ってもらうため、自然観察会や林業体験等、森林環境学習を実施しています。

さらに、子どもたちの環境保全活動を促進するため、地域において自主的に環境保全活動を展開する「こどもエコクラブ」への支援を行っており、17年度は、県内で54クラブ、1,620人が「こどもエコクラブ」に参加しました。また、体験を通して環境への興味・関心を深める「こどもエコ探検隊」の実施や、緑を愛し守り育てる心を養うことを目的として結成された「緑の少年団」の育成・支援などを行っています。

こどもエコ探検隊での水生生物調査

こどもエコ探検隊での水生生物調査

2 環境教育・環境学習の推進体制の整備

県民の環境教育・環境学習を支援する体制を整備するため、「環境学習指導者」を県民や民間団体の主催する環境保全に関する講習会等に派遣するとともに、環境学習関連施設のネットワーク化を図るための会議や森林・林業・自然環境教育推進プロジェクトを実施しています。

また、環境学習プログラムの活動事例集を作成し、学校等に配付するほか、ホームページ「とちぎの環境」で環境情報や教材を提供しています。

17年度には、新たに、学校や地域等で環境学習プログラムの指導や補助を行う「とちぎエコリーダー」の養成を行いました。

3 普及啓発活動の推進

環境問題に対する県民意識の高揚を図るため、環境展やクリーンアップフェア等の普及啓発イベントを開催したほか、環境について分かりやすく説明した情報誌「とちぎエコ通信」を年2回発行し、県民の環境保全意識の高揚を図っています。

また、自主的な環境保全活動に取り組みながら、県が提供する環境関連情報の地域への普及等に取り組む「とちぎエコサポーター」を平成17年度は88名委嘱し、環境に関する情報提供と普及啓発に努めました。

クリーンアップフェア2005

クリーンアップフェア2005

とちの環県民会議とは…

とちの環県民会議は、県民、民間団体、事業者及び行政機関が相互に連携・協力するパートナーシップを確立することにより、循環型社会の構築、地球温暖化対策その他の環境保全を図るための実践活動を誘導し、環境への負荷の少ない持続型社会を実現することを目的として、15年11月に設立されました。

 
とちの環県民会議では、現在、7つの部会が活動中です。
地域循環部会・省エネライフ部会・啓発部会・交通部会・森と緑部会・グリーン購入部会・清流部会
詳しくは、ホームページをご覧ください。http://www.tochinowakenminkaigi.com/

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