T 環境への負荷の少ない循環型の社会づくり


4 騒音・振動・悪臭の防止

1 騒音・振動・悪臭の状況

1 騒音の状況

  • 一般地域(道路に面する地域以外の地域)について、県内38地点で調査した結果、昼夜とも環境基準を達成したのは78.9%(17年度は75.8%)でした。
  • 道路に面する地域における達成率は、自動車騒音常時監視の結果、86.5%(同83.7%)でした。
  • 新幹線鉄道騒音については、沿線15地点で調査した結果、すべての地点で環境基準は達成されませんでした。

2 振動の状況

  • 道路交通振動について、国道・県道等の13地点で調査した結果、すべての地点で要請限度を下回りました。
  • 新幹線鉄道振動は、沿線7地点で調査した結果、指針値を超えた地点はありませんでした。

3 悪臭の状況

  • 県や市町が受理した公害苦情のうち、悪臭関係の苦情件数は205件(17年度は199件)で、全公害苦情件数の11.9%(同13.0%)を占めています。

 騒音に関する環境基準

地域の類型や時間帯の区分ごとに定められています。
なお、新幹線鉄道騒音は別に定められています。


 騒環上の振動の限度

 道路交通振動の限度について、区域と時間の区分ごとに定められています。

騒音の大きさの例


振動の大きさの例

2 騒音・振動・悪臭防止対策

1 騒音・振動対策の推進

  • 工場などから発生する騒音・振動については、「騒音規制法」「振動規制法」や「栃木県生活環境の保全等に関する条例」により規制を行っています。

  • 近隣騒音については、商業宣伝を目的とする拡声機の使用や、飲食店、娯楽場等の深夜営業騒音の規制を行っています。

  • 東北縦貫自動車道や東北新幹線に関する騒音については、関係都県や市町と連携して、管理者に対して騒音低減対策を要請しています。

2 悪臭防止対策の推進

  • 悪臭については、「悪臭防止法」等に基づき、工場・事業場から発生するにおいのうち、アンモニアなどの22物質を特定悪臭物質として地域を指定し、構造基準の遵守について指導しています。

  • 低濃度多成分による複合臭気に対応するため、従来の機器を用いた測定方法に加え、人間の嗅覚を用いた測定法も採用できるようになっており、市町への普及に努めています。

3 良好な音・かおり風景の保全

  • 無駄な音、迷惑がられる音である騒音を低減し、好ましい音環境を実現しようとする取組として、環境省で「残したい“日本の音風景100選”」を認定しており、県内では「大平山あじさい坂の雨蛙(栃木市)」が選ばれています。

  • 良好なかおりとその源となる自然や文化を保全・創出しようとする地域の取組を支援するため、環境省で「かおり風景100選」を認定しており、「今市竜蔵寺の藤と線香(日光市)」、「日光霧降高原のニッコウキスゲ(日光市)」及び「那須八幡のツツジ(那須町)」が選ばれています。

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