栃木県水環境保全計画

第2章 栃木県の水環境の現況

 

地域特性

(1)地勢

 本県は、北西部の白根山、男体山、女峰山等の日光連山、北部に茶臼岳、朝日岳、那須岳等の那須連山がそびえる山岳地帯により、太平洋側と日本海側の分水嶺を形成している。また、西部の足尾山地、東部の八溝山地、これら三方の山々に囲まれており、その森林面積は県土の約55%である。

(2)降水量

 本県の年間降水量※1は1,507mmであり、全国平均の1,700〜1,800mmと比較して、やや少雨傾向にある。
 ただし、冬季を中心に降水量が多い北部の標高の高い地域では、2,000mm前後の多雨地帯となっている。
 なお、本県全域における総降水量は約97億㎥/年に達する。
 また、長期的な観測資料のある宇都宮の年降水量の経年変化をみると、小雨の傾向が見られる。

 

 

 

 

 

※1 年間平均降水量は、昭和47年から平成13年までの30年間の県内19地点の算術平均値(地点名:那須、五十里、黒磯、土呂部、大田原、日光、今市、塩谷、足尾、高根沢、烏山、鹿沼、宇都宮、葛生、真岡、足利、佐野、栃木、小山)。

(3) 河川・湖沼等

 本県の河川は、那珂川(那珂川水系)、鬼怒川(利根川水系)、渡良瀬川(利根川水系)といった3大河川を主軸として、県北西の山地部から南の平野部へ流下している。
 国土交通大臣が指定する一級河川は293河川、総延長2,673km、市町村が指定する準用河川が42河川、総延長116kmとなっており、二級河川はない。
 河川のほかにも、中禅寺湖、湯ノ湖、西ノ湖等の湖沼や鬼怒沼湿原、沼原湿原、戦場ヶ原湿原、小田代原、渡良瀬遊水地等の湿原や多くのため池等がある。

表紙へ