栃木県水環境保全計画

第2章 栃木県の水環境の現況

 

流域の保水性

(1)土地利用の変化

 本県の昭和50年と平成13年の土地利用の変化を県土の総面積に占める割合でみると、森林及び農用地面積が減少し、道路(一般道路、農道、林道)、宅地(住宅・工業用地等)が増加している。

(2)流域の保水性

 那珂川(野口)、鬼怒川(平方)、渡良瀬川(藤岡)の3地点について、降雨日前日を100とした場合の降雨後の河川流量の変化を過去と比較した。那珂川では30年前と現在とで流出パターンがほとんど変化していないのに対し、鬼怒川及び渡良瀬川の下流では降雨後の流量が増加している。

 

 

 

 

 

 

 森林や農地の持つ雨水の貯留・浸透力が減少し、道路、宅地の増加により不浸透域が拡大するなど、都市化の進展により、流域の保水性が低下している傾向がうかがえる。

 

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