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更新日:2017年4月15日

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外来種問題への対策

 外来種対策は、本県の生物多様性を保全するうえで重要な取組のひとつです。

 外来種問題とは

 外来種とは、自然に分布する範囲を超えて、人間の活動によってその地域にやってきた生物のことです。

※外来種は、意図的に人が持ち込む場合(例:食用で輸入した動物が脱走)もあれば、非意図的に侵入してくる場合(例:貨物に紛れ込んでくる)もあります。
  また、海外から日本に来たものだけでなく、日本国内の移動でも「外来種」になることがあります。例えば、北海道にカブトムシは元々生息していませんので、日本国内であっても北海道以外の地域から北海道にカブトムシを持ち込めば「外来種」となります。

外来種がもたらす問題

生態系への影響

  生態系は長い年月で培われた微妙なバランスで成り立っているため、外来種が自然界に定着してしまうと、既存の生態系に大きな影響を与える場合があります。
  例えば、動物の場合、天敵となる生物がいないため短期間で大量に繁殖し、在来種(従来からその地域に生息・生育していた生き物)を捕食したり、在来種と競合して在来種の生息場所を奪ってしまうことがあります。
  また、外来種によって寄生虫やウィルスなどが持ち込まれると、対抗する手段のない在来種に深刻なダメージを与えることになります。
  外来種の中には、近縁の在来種と交配するものもあり、その結果、長い時間をかけて地域に適応してきた在来種の遺伝的特質が短期間で変えられてしまう可能性があります。

ウシガエルウシガエル(環境省提供)

農林水産業への影響

  外来種の中には、農作物を荒らしたり魚を捕食したりして、農林水産業に被害をもたらす種があります。

アライグマアライグマ(環境省提供)

人の生命・身体への影響

  外来種の中には、人を咬んだり、毒をもっていたりする種があります。

カミツキガメカミツキガメ(環境省提供)

  なお、全ての外来種が、このような問題を引き起こすわけではありません。多くの外来種は、定着できずに消えていくか、もしくは在来の生態系のなかに馴染み、組み込まれていきます。しかし、一部の外来種は、在来の生態系のバランスを大きく破壊してしまいます。このような外来種は「侵略的外来種」と呼ばれています。

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 対策の考え方

  本県では、令和3(2021)年3月に『栃木県外来種対策方針』を定めました。この対策方針にしたがい、次のような考え方で外来種対策を進めてまいります。
    栃木県外来種対策方針(令和3(2021)年3月、栃木県)(PDF:396KB)

基本的な考え方

  外来種問題は、生態系だけでなく、人間社会全体に影響をもたらす大きな問題であり、全県を挙げて対策に取り組むことが重要です。
  また、外来種対策にあたっては、まず地域の固有性や多様性を踏まえることが重要であり、外来生物法に基づき指定された「特定外来生物」にこだわらず、本県において深刻な影響を生じさせると考えられる外来種を対策の対象とします。

対策の進め方

  対策は、「戦略的な対策」「普及啓発」「連携協力」の3つの柱からなります。

 1.戦略的な対策

(1)外来種に関する情報の収集整理

  外来種の分布・被害状況等の把握は、全ての対策の基礎となるため、継続的に情報収集に取り組む必要があります。
  そこで、現在県では、専門家からの情報などをもとに『栃木県侵略的外来種リスト』を作成中です。リストは完成し次第、公表する予定です。また、リスト公表後は、県内の外来種について、県民のみなさまから広く情報を寄せていただくことで、常に最新の情報を収集してまいります。

(2)情報の分析・リスク評価、対策の優先順位付け

  栃木県には奥山から里山、都市地域まで様々な自然環境があり、地域によって人々の営みも様々です。それぞれの地域の守るべきもの(希少な生態系、希少な生きもの、人々の生活など)、予想される影響の深刻さや緊急性などに応じて優先順位をつけ、集中的に外来種対策に取り組む必要があります。
  そこで、外来種の分布・被害状況等について、専門家による評価・分析を継続的に行い、本県の生態系の固有性や多様性などを踏まえ、外来種の侵略性や対策の緊急性を評価し、対策の優先順位をつけます。

(3)駆除等の対策

 対策の優先順位をもとに、関係主体と連携協力し、集中的に駆除等を実施してまいります。

(4)順応的管理

  外来種対策は、生きものが相手のため、当初の想定通りに、また毎回同じように事態が進行するものではありません。
  したがって、施策立案、実施、評価・検証、検証結果の還元(フィードバック)を繰り返す『順応的管理』により、トライアンドエラーを前提に、柔軟に進めてまいります。なお、評価・検証では、専門家の意見を伺いながら進めていきます。

 2.普及啓発

  外来種対策を効果的に進めるうえでは、県民のみなさまや、その他県内の様々な主体のご理解とご協力が不可欠です。
  そこで、県民のみなさまのご理解を得、また積極的なご協力をいただけるよう、外来種対策の意義等を分かりやすく普及啓発するとともに、収集した様々な情報は県民のみなさまと積極的に共有してまいります。

 3.連携協力

  外来種対策の実施にあたっては、幅広い関係者との協働を進めてまいります。
  また、本県は隣県と地続きとなっていることから、近隣県との情報共有や連携の強化にも努めてまいります。


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 外来種対策取組事例など

  栃木県内における外来種対策の取組事例、栃木県内で確認されている主な外来種の概要などは下記リンク先をご覧ください。
  栃木県内における外来種対策の取組事例等

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 その他の情報

特定外来生物対策在り方検討有識者会議

  令和2(2020)年6月、県内の特定外来生物対策の在り方についてご検討いただくため、有識者会議を設置し、令和3年(2021)年3月、『外来種対策に係る提言』をいただきました。
  詳細は下記リンク先にてご確認ください。
  特定外来生物対策在り方検討有識者会議

栃木県の生物多様性保全

  外来種対策は、本県の生物多様性を保全するうえで重要な取組の1つであり、生物多様性の保全は、外来種対策の究極目的でもあります。
本県における生物多様性保全に関する情報は、下記リンクにてご確認ください。
   生物多様性の保全

外来生物法

  「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(通称:外来生物法)では、生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす外来生物で、明治時代以降に導入されたもののなかから『特定外来生物』を指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入などを規制しています。

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 用語説明など

『特定外来生物』

  外来生物法に基づき指定された外来生物。飼育や栽培、運搬、輸入、野外に放つことなどが原則禁止されています。
  環境省>外来種対策>何が禁止されているの?(外部サイトへリンク)
  環境省>外来種対策>特定外来生物等一覧(外部サイトへリンク)

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お問い合わせ

自然環境課 自然保護担当

〒320-8501 宇都宮市塙田1-1-20 県庁舎本館12階

電話番号:028-623-3207

ファックス番号:028-623-3212

Email:shizen-kankyou@pref.tochigi.lg.jp