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更新日:2020年2月18日

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最終処分場等の浸透水、周辺地下水、環境水等の水質検査

栃木県では、廃棄物の最終処分場を対象に、立入検査を実施し、適正な維持管理が行われるよう監視指導を行っています。当センターでは、それらの最終処分場内の浸透水や処分場の周辺に設置されている環境影響観測のための井戸水(周辺地下水)の中に含まれている有害物質濃度を検査しています。

この有害物質とは、カドミウムなどの重金属、ジクロロエタンなどの揮発性有機化合物、シマジンなどの農薬等です。これらの物質の濃度を把握し、人の健康に影響がないことを確認しています。

 

重金属の検査の流れ

測定している重金属には、鉛、ヒ素、六価クロム、カドミウム、セレン、水銀などがあります。ここでは水銀以外の金属の検査について紹介します。

搬入された試料

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有機物の分解及び液体に溶けきれていない重金属を十分に溶かす前処理を行います。

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ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)に注入します。

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詳細はICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)をご覧ください。

 

農薬(シマジン、チオベンカルブ、チウラム)の検査の流れ

 測定している農薬には、シマジン、チオベンカルブ、チウラムがあります。農薬の検査について紹介します。

 

搬入された試料は、固相抽出(注1)という前処理を行います。まず、試料を機械により固相に通水します。

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(注1) 固相抽出:固体粒子をカートリッジに充填して使用し、化学的特性により目的成分と共存物の分離と目的成分の濃縮を行う前処理技術です。固相には、スチレンジビニルベンゼン共重合体を充填したものを使用しています。

 

通水した固相は、遠心脱水後、有機溶媒を流して固相に吸着した農薬を溶出させます。

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溶出液に窒素を吹きつけ、溶媒を揮発させて濃縮します。窒素吹きつけは、自動濃縮機により行います。

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シマジンとチオベンカルブを分析する場合は、GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)で測定します。

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詳細はGC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)をご覧ください。 

チウラムを分析する場合は、HPLC(高速液体クロマトグラフ)で測定します。

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詳細はHPLC(高速液体クロマトグラフ)をご覧ください。


 

お問い合わせ

保健環境センター

〒329-1196 宇都宮市下岡本町2145-13

電話番号:028-673-9070

ファックス番号:028-673-9071

Email:kenkou-kc@pref.tochigi.lg.jp

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