県内16市町における大規模盛土造成地マップの公表について

　全国では、大地震の際、谷間や山の斜面を大規模に盛土した造成宅地において、滑動崩落の被害が多く発生しています。

　県では、県内の大規模盛土造成地の存在周知と防災意識を高めることなどを目的として、大規模盛土造成地の抽出調査を実施しており、この度、調査結果を取りまとめた県内16市町のマップを公表します。

　なお、抽出された大規模盛土造成地については、県と市町が協力しながら盛土の状況を目視により確認した結果、現状では特に危険な事象が生じているものは確認されませんでした。

〈今後の予定〉

　公表していない８市町については、調査結果を取りまとめ次第マップを公表する予定です。（宇都宮市は別途公表予定）

　また、今回抽出された盛土については、県と市町が連携し擁壁などの構造物の変状などを確認する現地踏査や、地盤に係る基礎データの整理など、引き続き大規模盛土造成地の地震時における安定性の確認を進めていきます。

　谷間や山の斜面に盛土を行った造成宅地のうち、以下の要件に該当するものを「大規模盛土造成地」と呼びます。

　　・谷埋め型：盛土をした土地の面積が3,000㎡以上

　　・腹付け型：盛土をする前の地山の傾斜が20度以上の角度かつ盛土高５ｍ以上

　大規模盛土造成地マップは、造成前後の地形図、空中写真などの地形情報をもとに、一定規模以上の盛土が行われた造成地を抽出したものです。

【調査手順】

　１．調査対象区域の設定

　２．新旧地形図を重ね合わせて、大規模盛土造成地を抽出

　３．大規模盛土造成地の位置と規模の把握

　４．大規模盛土造成地マップの作成