II 人と自然が共生する潤いのある地域づくり

7 良好な景観の保全と創造

1 景観形成の総合的な推進

地域の特性を生かした魅力ある景観形成を図り、将来の世代に継承すべき美しい県土の形成に資することを目的とした「栃木県景観条例」や景観に関する基本法である「景観法」に基づき、良好な景観の形成を推進しています。

また、景観アドバイザーの派遣、街なみ環境整備事業の導入等により、市町村による景観計画や景観農業振興地域整備計画の策定を促進しています。

2 良好な都市景観の保全と創造

都市公園、道路、河川などの緑化に努め、様々な場所に花を飾る全県フラワーパーク化を推進し、四季折々の変化が見られるような都市景観の形成を推進しています。

また、良好な景観の形成を阻害する屋外広告物や風致地区における建築物などに対し適正な規制を実施し、都市における良好な景観の創出を図っています。

さらに、地区計画制度や建築協定、緑地協定などの制度を活用して、県民の参加と協力による都市景観の形成を推進しています。

3 良好な自然・農村景観の保全と創造

ふるさととちぎを代表する農村風景や、日光、那須地域をはじめとする良好な自然景観、そして景観を構成する街道や家並み、河川・湖沼などについて、「とちぎふるさと街道景観条例」や「栃木県農村景観ビジョン」に基づき、適切な保全・創造に努めています。

4 歴史的・文化的景観の保全と創造

県内に存する街道、街並み、歴史的建造物やそれらと一体となって親しまれてきた庭園、樹木等の歴史的景観の保全と復元を促進しています。

特に、日光杉並木街道は、本県が誇る貴重な文化遺産であり、日光杉並木街道の保護のため、バイパスの整備や旧街道の復元に向けた検討、保護用地の公有化、さらには日光杉並木オーナー制度を活用した樹勢回復事業などを推進しています。

また、世界遺産に登録された日光の社寺をはじめとした文化財と、緑豊かな自然環境が醸し出す文化的景観の保存と活用を推進しています。

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