第3部 計画等の進捗状況

第3章 栃木県の率先的な取組の状況

第2節 栃木県グリーン調達推進方針

1 方針の概要

(1)方針策定の経緯等

県では、13年に施行された「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)の趣旨を踏まえ、環境物品等の優先的な調達に率先して取り組むことにより、環境物品等の市場の形成や開発を促進し、持続可能な循環型社会の形成を図るため、13年度から県自ら取り組むグリーン調達に関わる「栃木県グリーン調達推進方針」を毎年度策定している。
 なお、「栃木県生活環境の保全等に関する条例」にグリーン購入の推進等を位置づけ、方針の策定、公表を規定している。

ア 策定の目的  県のグリーン調達の一層の推進
イ 対象範囲  県のすべての機関が行う物品又はサービスの調達
ウ グリーン購入推進の基本的な考え方等
  1. 県は環境負荷の低減に資する物品やサービス(環境物品等)の調達に率先して取り組むこと
  2. 物品やサービスの調達に当たっては、調達の必要性や適正な数量を十分検討し、優先的に環境物品等を調達すること
  3. 調達すべき環境物品等と調達目標等を具体的に定め、物品等調達担当課所はこれに基づき、調達する物品等が環境物品等かどうか判断し購入すること

(2)19年度のグリーン調達目標等

ア 対象品目数  紙類・文具類等17分類223品目
【分類】 1.紙類 2.文具類 3.オフィス家具等 4.OA機器 5.家電製品 6.エアコン等 7.温水器等 8.照明 9.自動車等 10.消火器 11.制服・作業服 12.インテリア・寝装寝具 13.作業手袋 14.その他繊維製品 15.設備 16.公共工事 17.役務
イ 調達目標
 17分類のうち目標設定が困難な「自動車等の一部」「設備の一部」「公共工事」「役務の一部」を除く16分類について目標設定
※1 目標を設定した分類のうち、「役務」中の「印刷」を除く品目は、調達目標はすべて100%、「役務(印刷)」のみ90% 
※2 また、「自動車等」のうち「自動車本体」の調達目標には、19年度の購入予定台数を参考記載
ウ その他(18年度との主な相違点)
 木材製品・紙製品については、環境物品等の「判断基準」に新たに「原料とされる原木は、合法性を証明された木材を使用していること」を追加した。

2 19年度のグリーン調達取組結果

19年度における調達実績(紙製品(31品目)を除く。*)は、99.56%(18年度99.28%(役務(印刷)を除く。))と高い割合で調達されており、グリーン購入の取組が順調に進展していると評価できる

表3−2−3 19年度グリーン調達取組結果
分 類 目標の
立て方
目 標 調達実 績
18年度 19年度
1 紙類 金額


 


 

100%


 


 

99.23%
2 文具類 99.60% 99.83%
3 オフィス家具等 99.04% 99.96%
4 OA機器 99.61% 99.91%
5 家電製品 100.00% 98.67%
6 エアコン等 100.00% 100.00%
7 温水器等 100.00% 100.00%
8 照明 96.80% 95.38%
9 自動車(タイヤ、2サイクルエンジン油) 98.86% 100.00%
10 消火器 95.24% 100.00%
11 制服・作業服 98.93% 97.96%
12 インテリア・寝装寝具 98.46% 99.46%
13 作業用手袋 100.00% 100.00%
14 その他繊維製品 100.00% 100.00%
17 役務(清掃) 100.00% 100.00%
調達目標100%の全品目の調達率 金額 100% 99.28% 99.56%
17 役務(印刷) 金額 90% 94.77%
9 自動車等(自動車) 台数 40台(43台) 33台(24台)
15 設備(太陽光発電システム) 発電出力 110kW 110kW
※自動車の( )内台数は、調達目標策定時の購入予定台数である。
*紙製品については、古紙偽装の問題が19年度宙に発覚したことにより、調達した物品等の基準への適合の判断が困難となったことから、除外して集計することにした。
表3−2−4 紙製品(31品目)の内訳
分類  
紙類(8品目) コピー用紙、フォーム用紙、インクジェットカラープリンタ用塗工紙、ジアゾ感光紙、印刷用紙(カラー用紙以外)、印刷用紙(カラー用紙)、トイレットペーパー、ティッシュペーパー
文具類(22品目) 消しゴム、クラフトテープ、両面粘着紙テープ、製本テープ、レターケース、ファイル、バインダー、フォルダー、ファイリング用品、アルバム、つづりひも、事務用封筒、窓付き封筒、起案用紙、ノート、タックラベル、インデックス、パンチラベル、付箋紙、紙ひも、紙筒、吸取紙
役務(1品目) 印刷
※判断基準に古紙パルプ配合率の定めがある品目を抽出
(ただし主要材料が紙以外の品目は除外した)

【参考】19年度の取組結果(紙製品(31品目)を含む)  
  紙製品(31品目)の環境配慮物品等への該当について、次の1・2のとおり判断することとした場合の調達実績は、表3−2−5のとおりである。
  1. 契約上の仕様(カタログ等の記載により確認した場合を含む。以下同じ。)が判断基準を満たしていれば、契約上の仕様と実際の古紙パルプ配合率とに乖離がある場合も、当該調達は環境配慮物品等の調達を行ったものとみなす。
  2. 判断基準を満たす物品等の調達が困難な場合に行った、最も古紙パルプ配合率の高い物品等の調達を、環境配慮物品等の調達を行ったものとみなす。
表3−2−5 19年度の取組結果(紙製品(31品目)を含む)
分類 目標の立て方 目標 調達実積
18年度 19年度
1 紙類 金額 100% 99.23% 99.13%
2 文房具 99.60% 99.82%
3機器類〜17役務(清掃) 19年度の取組結果(紙製品(31品目)を除く)と同じ
調達目標100%の全品目の調達率 金額 100% 99.28% 99.52%
17 役務(印刷) 金額 90% 94.77% 91.24%