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県内企業の声

レンゴー株式会社 小山工場

企業名 レンゴー株式会社 小山工場
住所 〒323-0804
栃木県小山市大字萱橋1260番地
TEL 0285-49-2212
ホームページ http://www.rengo.co.jp/index.html
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明治42年(1909年)、わが国で初めて「段ボール」を世に送り出して以来、一世紀以上にわたり「パッケージング・ソリューション・カンパニー」として、お客様の「包む」「装う」に対するニーズにお応えするとともに、「物の流れ」を最適化することを通じて社会に貢献してきたレンゴー株式会社様。
今回はパッケージングディビジョン 段ボール部門 関東事業部 小山工場様をお訪ねし、お話を伺いました。

主な事業内容について

【段ボール貼合ライン コルゲーター】 【段ボール箱の製函ライン フレキソダイカッター】 【段ボール箱の製函ライン フレキソフォルダグルア】

 レンゴー株式会社(以下レンゴー)では次のものを製造・販売しています。
 1.段ボール、段ボール箱、紙器、その他紙加工品の製造・販売
 2.板紙(段ボール原紙、白板紙、紙管原紙等)の製造・販売
 3.軟包装製品、セロファンの製造・販売
 4.重包装製品(ポリエチレン重袋、クラフト紙袋、コンテナバッグ等)、樹脂加工品の製造・販売
 5.包装関連機械の販売
 6.各種機能材商品(多孔性セルロース粒子、高機能パルプ、ワサビ・カラシ成分を利用した天然系抗菌剤等)の製造・販売
 7.バイオ技術を利用した甘味料の製造
 8.各種工業製品(水処理剤等)の製造・販売

 このうち当小山工場は段ボール、段ボール箱の製造・販売を行っています。
 段ボールとは箱に加工する前の平べったい板状(シート)のもの、段ボール箱とは段ボールシートに印刷や加工を施してケースにしたものを言います。

企業にとっての栃木県の立地環境について

 当工場の開設は昭和55年(1980年)です。栃木県と茨城県に主要なお取引先があり、商品を効率よくお届けするために当地に進出しました。
 進出の決め手になったのは優れた立地環境・お取引先・労働力の3つです。
 環境面では、道路網が整備されていること、段ボールの大消費地である北関東の中心ということが挙げられます。
 お取引先という点では、多くの企業の工場や野菜(青果物)の大生産地に近いということが挙げられます。
 優秀な従業員を確保しやすいという点も大きな理由です。
 段ボールという商品は社会の必需品ですから価格が安いので、あまり遠くまで運んでいたのでは採算が合いません。
 具体的には、生産したところから片道100km圏内が段ボール製品をお届けする限度です。そのため、道路網が整備されていて需要地にも近いということは、私たちがこの地を選ぶ決め手になりました。

「MADE in とちぎ」製品のセールスポイントについて

 軽薄炭少(CO2削減)
 「けいはくたんしょう」と読みます。これは軽薄短少をもじった、当社独自の環境取り組みのキャッチフレーズです。
 「もっと軽く、もっと薄く、そしてCO2の発生も少くない段ボールづくり」
 地球温暖化の対策が急がれている現在、私たちレンゴーは、パッケージを通じて、この課題に積極的に取り組んでいます。

 段ボールは3つのパーツで構成されています。
 段ボール=ライナ(表の紙)+中しん(波間にある型の紙)+ライナ(裏の紙)

 現在、わが国の主流はAフルートという厚さ5mmの段ボールです。
 一般的に段ボールの強度は段ボールの厚さ(フルートの高さ)に比例します。つまり段ボールが厚いと強度も高いと言えます。
 私たちは研究を重ね、Aフルートと同じ強度を持たせながら1mm薄いCフルート(厚さ4mm)を開発しました。
 フルートの高さが低くなることで紙の使用量も減ります。厚さが薄くなると同時に軽くなるわけです。
 その結果、積載効率が向上し、輸送や保管時のCO2排出量も大幅に削減できるのです。
 また、昨年開設した福島県の工場では、9,000枚のソーラーパネルを設置して、昼間に工場で使用する電力はすべて太陽光発電で賄っています。
 当工場でも工場内で発生するCO2排出量を削減するために、ボイラーの燃料は、重油から比較的CO2排出量の少ない都市ガスに燃料転換を図りました。

 お取引先の皆さまにも環境に優しく今までと強度が変わらないCフルートの段ボール製品を積極的にご紹介して、段ボールを通じた環境アピールをPRしています。
 何しろ、一般の消費者が最初に目にするのは、中身の商品ではなく、段ボールなわけですからそのPR効果は絶大です。

 現在、当社の全社CO2排出量削減率は、平成2年(1990年)比−28%となっており、これを2020年に−32%、2050年に−50%を目標としています・B
 こういった「軽薄炭少」プロジェクトを、私たちレンゴーグループでは積極的に進めCO2削減に取り組んでいます。

地域貢献活動について

 工場周辺の清掃活動はもちろんのこと、毎年、日光の杉並木の清掃活動に参加しています。
 また、地域小学校などの工場見学を実施しています。
 文化祭の時期には、イベントやモニュメント作成時などに使う段ボールの無償提供もしています。

 「学研 まんがでよくわかるシリーズ41 段ボールのひみつ」という本をご存知ですか?
 子供向けの学習教材として使われるもので全国2万5千の小学校図書館に寄贈したのですが、段ボールについて誰にでも分かりやすくまんがで説明した本ですが、100%近いリサイクル率を誇る環境に優しい段ボールの特長の数々を多くの方々に知ってもらいたいという思いで、当社が全面的に協力して制作したものです。

県民に対して一言

 「段ボール」の命名は当社創業者である井上貞治郎です。わが国で初めて段ボールを製造販売した会社が当社です。
 わが国の段ボールの歴史は当社の歴史でもあるんです。私たちには、段ボールのリーディングカンパニー、パイオニアとしての自負があります。
 そして今では段ボールだけではなく、包装に関する全てを解決するパッケージング・ソリューション・カンパニーとして、物の流れを最適化し、皆さんの暮らしを豊かにするお手伝いをしています。

 段ボールを始めとしたパッケージづくりには、人間の知恵が欠かせません。さまざまな問題点を解決していく技術やアイデアを生みだせるのは機械ではなく人間なのです。

 私たちはこれからも、人にも環境にも優しいパッケージづくりを通じて、社会に貢献していきたいと考えています。これからも日本で最も長く段ボールをつくり続けてきた経験と最先端の技術力を磨いてまいりますので、段ボールを中心に包装に関するお悩みなどございましたら是非当社へご用命ください。

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